【後編】香川の仏生山でゆるっと旅｜仏生山商店街でランチ&スイーツ巡り

江戸情緒が残る町並みの風情が魅力の高松市仏生山エリアをたっぷり楽しむ「香川・高松の仏生山でゆるっと旅」。前編では、ことでん仏生山駅のレンタサイクルでぐるっと周遊し、仏生山エリアの概要をご紹介しました。

前編はこちら！

後編は、途中で見つけたすてきな立ち寄りスポットをご紹介します！

和菓子から洋菓子まで老舗ならではの味が自慢の「アオイ堂」

お成り街道の途中にある「御菓子處 アオイ堂（以下、アオイ堂）」は、1877（明治10）年に創業した老舗菓子舗。アオイといえば…

徳川公の葵の御紋！前編の「徳栄堂」にもありましたね。ここアオイ堂は、高松藩主の松平家から「葵の御紋」にちなんだ「アオイ」の称号を使うことを許されたお店なんです。

アオイ堂を代表する銘菓は、葵の御紋をかたどった焼きまんじゅう「三国一」。香ばしい皮の中には絶妙な甘さの粒あんがぎっしり詰まっていて、なんともぜいたくで満足感たっぷり。「仏生山を代表する銘菓となるように」との願いが込められた味わい、うん、納得です！

広い店内には季節の和菓子や朝生菓子、洋焼き菓子などがたくさん並んでいて、近所の方はもちろん、遠く県外からわざわざ訪れる方、通りすがりの旅行者など、いろいろな方が訪れるそうです。

コチラもチェックですよ～。

チョコレート風味のスポンジ生地で抹茶ようかんをサンドした「ポモナ」、気になります！

生菓子や和洋菓子も豊富で、詰め合わせもいいのですが…

ほとんどのお菓子が1個から買えるというのもうれしいポイント。小さなお土産をいくつも用意したいときにもぴったりですね。

お店の方が100年前の仏生山絵図を見せてくれました。

左端の上に「アオイ堂」と記されています。仏生山とともに歴史を刻んできた由緒のある菓子舗だということが分かりますね。

季節の果物たっぷりのスイーツが人気！洋菓子の「ひぐち」

和菓子のアオイ堂と双璧を成す老舗の菓子舗が、お成り街道にある「手作り焼き菓子とケーキの店 ひぐち」。ヨーロッパアンティーク調の外観が、江戸情緒の残る町並みに不思議と調和しています。

店のドアを開けると流れ出てくるのはスイーツが焼き上がる、うっとりするような甘い香り…。

ユニークな焼き菓子やかわいらしい生ケーキがずらり。スイーツ好きにはたまりません！

「“出来たて・作りたて、安心・安全なお菓子作り”を大切にして作っています。香川産の季節のフルーツを使用したケーキ、シュークリームやロールケーキ、焼き菓子をはじめ、仏生山をモチーフにした門前スイーツシリーズなど、ぜひお召し上がりください！」と店長さん。こちらもアオイ堂同様、地元の人から観光客までたくさんの人が途切れることなく訪れるお店です。

ついつい目移りしちゃいますが、その中でもぜひチェックしたいのが…

香川で最初に誕生したという「和三盆ロール」と、土・日曜日限定の「堅焼きシュークリーム」です。

特に「和三盆ロール」は、ふかふかな生地と上品な甘さが最高な大人気商品！1本ぺろりと平らげてしまいそうになるおいしさです。

そして、店長さんイチオシの門前スイーツシリーズがコチラ！

門前町スイーツを詰め合わせた「琴電」や「法然寺」などのセットもあり、お土産や贈り物にもぴったりです。

杉樽でじっくり発酵・熟成させた希少な米酢『吉の酢』の「神崎屋」

風格のある本瓦葺きのたたずまいに惹かれ、ふらりと立ち寄ってみたのが「神崎屋」。前編でご紹介した「本格手打ちさぬきうどん 竜雲」の麺に使われている麺専用の酢を醸造しているのがコチラだったんですね～！

お成り街道途中、ちきり神社近くにある神崎屋は、1789（寛政元）年に創業した老舗食酢醸造所です。

女将さんが「杉の大樽を薦（こも）で包んでじっくりと発酵・熟成させるという、創業当時から変わらぬこだわりの製法で、昔ながらの米酢『吉の酢』を造っています」と話してくれました。市場に出回っている短時間で大量に製造された酢とは違い、手間暇をかけて丁寧に造られた「吉の酢」は、まろやかな風味とコクが溶け込んだやさしい味わい。

酢がちょっと苦手な私でも、気になるなぁ～。

「このお酢じゃないとダメ」という熱烈なファンもいるほど。遠く県外からわざわざ取り寄せる方もいるそうです。

神崎屋さん、実は「ヨシノとんかつソース」も作っているんです！やわらかなゼリーのような状態で出てくるほどとろみの強いソースで、酸味と甘味と香辛料のバランスが絶妙。こちらも要チェックですよ。

ランチとこだわり素材のスイーツを楽しむ「コメルシーの台所」

ことでん仏生山駅の近くにある「コメルシーの台所」は、「3時のおやつと本」がテーマの小さな隠れ家カフェ。「コメルシー」とは、フランスの東部にある町の名前だそう。そのコメルシーが発祥といわれているマドレーヌをはじめ、クッキーやパウンドケーキ、スコーンやマフィンなどの焼き菓子がとても人気です。

厨房をのぞかせていただいたら…

焼きたてのバターの香りがたまりません！中でも、店主さんが一番こだわっているのが、バターと香川産ハチミツが豊かに香る、この絶品マドレーヌ！

焼き菓子もずらり！季節ごとの楽しみもうれしいですね。訪れたのは12月上旬だったので、サンタの顔をしたクッキーがありました。

イタリア・トスカーナ地方の郷土菓子のビスコッティもおすすめの一つ。「ビスコッティは、素朴な堅焼きのビスケットです。ワインやコーヒー、カプチーノなどに浸して食べるのが本場のスタイルですよ」と教えていただきました。こちらもクセになる味ということで、ファンがたくさんいらっしゃるそうです。

焼き菓子だけではなく、手作りジャムも並んでいました。

「厨房に立っている時間が大好き」と話す店主さんが作るお菓子は、素朴で飾り気はなくても、あたたかみがあってどこか懐かしさを覚えるようなものばかり。香川産の小麦粉やハチミツ、地元の旬野菜や果物、高瀬の緑茶やべに茶、ほうじ茶などを使い、素材の味を生かしたお菓子づくりにこだわっているそうです。

さっきから気になっているのが、お店の奥のカフェスペース。ここには…

本やかわいらしい雑貨、おもちゃなどがいっぱい！こちらでは全国で人気の山田珈琲（岐阜市のスペシャルティコーヒー豆専門店）の豆を使ったこだわりのコーヒーや、地元の旬野菜をたっぷり使った手作りランチを楽しめます。

食後はゆったり&まったり読書タイムでプチ休憩。興味が惹かれる本もたくさんあり、タイトルを見ているだけであっという間に時間が経ってしまいました。

旅の締めくくりはことでん仏生山駅前で「Burger Cafe Bit’z」の絶品ハンバーガー

旅の締めくくりとなることでん仏生山駅まで帰ってきました。駅の東隣にあるのが、「Burger Cafe Bit’z（ビッツ）（以下、Bit’z）」。仏生山の新しい味の代表となりつつあるハンバーガーを味わえるお店です。

佐世保バーガーがルーツというBit’zのハンバーガーは、手作り、出来たて、ボリューム満点のアメリカンサイズというのが特徴。

顔の大きさと比較して…

見て、このボリューム！ベーコン、チーズ、卵、タマネギ、シャキシャキレタスが入った「スペシャルバーガー」はBit’zで一番人気だそう。

Bit’zのこだわりは、酸味を抑え甘めに仕上げた特製の手作りマヨネーズ。その上で、合わせるソースや具材の味、食感や香りを含めた全体のバランスを吟味して構成しているそうです。

コチラはチーズ好きの人におすすめ！

カマンベールチーズにブラックペッパーを効かせた「カマンベールチーズバーガー」です。

バーガーだけで約20種類、サイドメニューやドリンクも豊富！店主さんいわく「うちはセットもサイドもボリュームたっぷり。いっぱい選べた方が楽しいから、メニューの数を多くしています」とのこと。ボリュームはあってもバランスが良くて食べやすいため、若者だけではなくご年配のリピーター客も多いそうです。

アメリカンスタイルの店内もカッコいい！

この写真の反対側には広いカウンター席もあり、一人旅にもおすすめのお店です。

まとめ｜高松・仏生山商店街でランチ&スイーツを巡ろう

個性豊かなカフェや隠れ家スポットを巡りながらの散策。歴史ある町並みと、モダンな文化が調和した仏生山の新しい魅力を発見する「高松・仏生山ゆるっと旅」はいかがでしたか？

深く知ろうとすればするほど奥深く、ディープな魅力に気付かされる仏生山エリア。ぜひこの記事を参考に、仏生山で特別な時間を過ごしてみてくださいね。お土産も思い出もいっぱいで、大満足間違いナシです♪

【前編】香川の仏生山でゆるっと旅 はこちら！