愛媛

“サステナブルな観光地”のランチ難民を救え!クラファンで実現した城下町古民家カフェ

大洲城と城下町

風情のある古き良き城下町が残る愛媛県大洲市。歴史的観光資源を活用したまちづくりで『サステナブルな観光地』として注目され、近年国内外から観光客が急増しているエリアです。しかし、人口減少により、飲食店などの店舗が不足しているのだといいます。そんな中、ひとつのクラウドファンディングが立ち上がりました。

観光客急増中!古き良き大洲城の城下町

大洲城下の町並み

愛媛県の西部にある大洲市。その中心部にある大洲城の城下町は、江戸から昭和の雰囲気をそのままに残すレトロでノスタルジーなエリアです。その町並みの中には『おおず赤煉瓦館』や『臥龍山荘』などの歴史的な建築物の他、江戸時代にタイムスリップしたかのような商屋や武家屋敷の面影が残されています。

おはなはん通り

実際に城下町を散策してみると、NHK連続テレビ小説の第6作目『おはなはん』や『東京ラブストーリー』のロケ地となった通りなど、見どころがいっぱい。古き良き日本の風景を求めて国内外の観光客がたくさん訪れるのも頷けます。ちなみにこの通りの名前は『おはなはん通り』。もちろん『おはなはん』のロケが行われたことに由来しています。
このような歴史的観光資源を活用したまちづくりで『サステナブルな観光地』として注目されているわけですが、観光地としては致命的な問題があるのだとか。それが、飲食店不足。観光客が押し寄せるのはいいものの、その観光客が食事をする場所が少なく、苦情が発生しているのだそうです。そんな中、ひとつのクラウドファンディングが立ち上がります。

古民家カフェのクラウドファンディング

城下町にある築100年の古民家

『ランチ難民が発生している大洲市城下町エリアで古民家カフェをオープン!』というタイトルで2025年7月に実施されたクラウドファンディング。ランチ難民という観光地にとっては致命的な問題を解決すべく、新しいカフェをオープンするプロジェクトがスタートしました。

クラウドファンディングを実施した村上さん夫妻

そのクラウドファンディングを実施したのは、こちらの村上さん夫妻(慎さんと美由紀さん)。以前まで2人は松山市で『crelo』というフィナンシェの専門店を営んでいました。美由紀さんの作るフィナンシェはとても美味しく、人気店だったわけですが、その店舗を閉めてまで、なぜ大洲市に来ることになったのでしょう?慎さんにその理由を聞いてみました。

「元々、大洲は僕の出身地なんですよ。高校卒業後に大学進学のために地元を離れて、ずっと戻ってきていなかったんです。大洲城の城下町が観光地として盛り上がってきているというのは知っていたんですけどね。子どもの頃にこの辺りには来たこともありましたが、そのときは全然観光地っていう感じじゃなくて。観光客も全然いなかったと思います。それが古き良き雰囲気を残しながら多くの建物がリノベーションされて、ここまでの観光地になっていたのには本当に驚きました。でも、その城下町に飲食店が少ないということで、『出店しないか』という声をかけていただいたんです」

大洲城下町に足りていなかったピースとして白羽の矢が立った村上さん夫妻。地元のまちづくりに必要とされたことが、大洲に戻り、クラウドファンディングを立ち上げるきっかけになったのだと話します。

大洲で古民家カフェをオープンすることを決めた二人

「大洲は少子高齢化で、しかも高校を卒業したらほとんどの子が出ていってしまうので、人口がどんどん減ってしまっているんです。だから、観光客がたくさん来ても、飲食店などのお店をやる人がいない状況で。せっかく観光地として盛り上がってきているのにもったいないですよね。自分たちの力でその問題が少しでも解決するならやってみようか、と古民家カフェをオープンすることを決意しました」

結果、クラウドファンディングは目標金額に対して141%の支援を集めることに成功し、2025年11月13日に『古民家カフェ 柊』をオープン。人気だったフィナンシェも販売しつつ、ランチ営業とカフェ営業を行っています。

築100年をリノベーションした『古民家カフェ 柊』

『古民家カフェ 柊』の店内

カフェの外観は元々の古民家ほぼそのまま、内観はノスタルジーな趣を残しつつ店舗用にリノベーションされています。おそらく100年前から変わらないであろうガラス窓も柱も中から眺める町並みも、全てがロマンの塊。やっぱり大洲に観光に来たら、こういうところで食事したいものです。

テイクアウトスペース

取材時はまだ準備中でしたが、こちらはドリンクやスイーツメニューのテイクアウトができるスペースになるのだとか。コーヒーを飲みながら城下町を散策するのもいいですね!

城下町待望のランチメニュー…!

宇和島風鯛めし御膳
宇和島風鯛めし御膳

そしてこちらが城下町待望のランチメニュー『宇和島風鯛めし御膳』です。新鮮な鯛のお刺身が乗ったご飯に特製だし醤油と卵黄のタレをかければ、絶品鯛めしの完成。鯛自体のポテンシャルも高いですが、鯛を引き立てるタレの味わいが絶妙です。フィナンシェ作りでも才能を発揮していた美由紀さんのセンスを感じます。

浜千鳥の豆腐ハンバーグ 和風あんかけ
浜千鳥の豆腐ハンバーグ

その他、ランチメニューは『浜千鳥の豆腐ハンバーグ』と予約制の『十の旬菜を愉しむ、季節の昼膳』の3種類。水曜日だけは曜日限定メニューの『はなが牛ローストビーフ丼』が登場します。

リベイクされたフィナンシェ

美由紀さん特製のフィナンシェは買って帰ることもできますが、カフェタイムにいただくことも可能です。

愛でたいPoint!

美由紀さん曰く、フィナンシェはやっぱり焼き立てが一番美味しいとのこと。本当の焼き立てを食べることはできませんが、カフェメニューのフィナンシェはリベイクして焼き立てを再現してくれるそうです。ちょっとしたことですが、これは嬉しいポイント!

村上さん夫妻の挑戦はまだまだこれから!

すでに人気店になっている『古民家カフェ 柊』

オープンしてまだ間もない『古民家カフェ 柊』ですが、すでに1ヶ月先まで予約枠が埋まっていて、当日の飛び込み客用のランチも連日売り切れになるのだとか。早くも人気店になっているようで、慎さんは「休みがない」と嬉しい悲鳴をあげていました。

でも実は、大洲城下町にはまだまだ飲食店は足りていないようです。その現状をお二人はこう話します。

「やっぱりまだまだ飲食店は足りなくて。特にモーニングやディナーを提供しているお店は少ないんですよね。僕たちは大洲城下町を盛り上げるために帰ってきたので、この地域課題を解決する活動をしていきたいです。まずは自分たちのお店を頑張ることが一番ですが、これまでの僕たちの人との繋がりを生かして、この城下町で何かお店をしてくれる人を連れてきたいですね。それで一緒に地域を盛り上げていければいいなと思っています」

大洲城下町に全くないモーニングの営業も視野に入れるなど、意欲たっぷりのお二人。これから、この地をどう盛り上げていくのか、とても楽しみです。

古民家カフェ 柊

マップでみる

予約サイト:https://select-type.com/rsv/?id=A4JUpBH79NY

*2026年1月29日時点の情報です。内容は変更となる場合がありますので、最新情報をご確認ください。

内子・大洲エリア観光モデルコースを紹介したこちらの記事もチェック!

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