愛でたいSTORY

「いわま黒板製作所」懐かしく新しい黒板の世界|大人も楽しめる工場見学 #2

黒板作りをする母親と子ども
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

ものづくりの歴史や魅力を体感できる工場見学は、子どもはもちろん大人も楽しめるイベントの一つ。

この記事では、香川県で唯一の黒板製造メーカー「株式会社いわま黒板製作所(以下、いわま黒板製作所)」の工場見学をご紹介します。普段は見られない黒板を作る過程を、間近で学ぶことができるんです!

伝統的な黒板(多くの方は学生時代に使ったことがあるのでは!)のほか、最新型のホワイトボードなどの製造も手がけるいわま黒板製作所。光る職人技に驚きの連続間違いなしです。

工場見学のプランは、自分だけのオリジナル黒板orホワイトボードを作れる体験付き。デザインを考えたり、板のカラーを選んだり…家族や友人と一緒に盛り上がれます。

黒板の奥深い世界を、いわま黒板製作所でのぞいちゃいましょう!

*工場見学&体験(有料)は、電話またはWebサイトでの事前予約が必要となります。

いわま黒板製作所本社
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

「いわま黒板製作所」って?未来に向かって歩む「ミライノガッコウカンパニー」

チョークを渡すスタッフと受け取る女の子
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

1936年に誕生し、80年以上の歴史を持ついわま黒板製作所。黒板やホワイトボード、掲示板などの製作を通じて、日本の教育現場に寄り添ってきました。

黒板といえば、レトロで懐かしいものというイメージを持っている方が多いと思いますが…時代とともに進化しているんです!

いわま黒板製作所は、学校や教育のスタイルが目まぐるしく変わっていっても、学びの場がある限り、黒板やホワイトボードを生かしたコミュニケーションツールを提案していきたいという想いで、事業に取り組んでいます。

ブランドネーム「ミライノガッコウカンパニー」のもと作られた製品は、現代的な工夫が加えられており、教師も生徒も使いやすい仕様。具体的にどんなものがあるのか、チェックしてみましょう!

プロジェクター&映写用白板一体スライドタイプ
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

写真右側の製品は、プロジェクターと映写用ホワイトボードが一体となったタイプ。投影した画像に、ホワイトボード上で書き込みをすることができます。また、ホワイトボードの高さは調整可能なので、小さな子どもから大人まで幅広く使えるのが魅力!

学校教育のICT化に合わせて、デジタル対応の製品も数多く発表しているとのこと。アナログの良さとデジタルの良さの両方を備えているのが特徴です。

次世代の学びの可能性を広げるため、今日もいわま黒板製作所では新しい製品が開発されています。工場見学では、そんな未来を変える道具作りのストーリーも学ぶことができますよ。

工場見学の前に…まちを彩るカラフルな「黒板アートをチェック」

夜桜と五重塔の黒板アート
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

いざ工場見学…の前に、いわま黒板製作所の本社・工場がある善通寺市を訪れたら注目してほしいのが「黒板アート」!善通寺市では「善通寺市まちなか黒板アート事業」を行っており、いわま黒板製作所も地域貢献活動「黒板アート事業」として、その取り組みに協力しているんです。

黒板をキャンバスに見立て、プロのアーティストや地元住民が手がけたカラフルなアート作品は、市内の四国霊場札所や駅前広場など、あちらこちらで展示されています。題材は「善通寺市」となっており、どの作品も地域の魅力たっぷり。描かれている名所を実際に訪れてみるのもおすすめです!

うどんの黒板アート
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

「黒板アート事業」は、黒板アートの楽しさを広めるだけでなく、地域コミュニティの絆を深める場としても注目されており、地元の子どもたちを対象にしたワークショップも開催されています。アーティストと一緒に自由な発想で創作を楽しめると人気だそう。

黒板というシンプルな道具が、アートを通じて人々をつなぎ、まちなかに温かさと活気をもたらす…コミュニケーションツールとしての無限の可能性を感じちゃいますね。

いざ、「いわま黒板製作所」の工場見学!黒板が生まれる瞬間を見に行こう

黒板の材料が置かれている様子
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

社員さんの案内のもと、普段は立ち入ることができない工場の中へ。見たことのない機械が並ぶ様子にワクワクが止まりません!

実は黒板は、最初から板というわけではないんです。黒板になる鉄板は、丸められて円柱の状態で工場にやってきます。それを必要なサイズに切断したり、合板に貼り付け・圧着したり…。さまざまな工程を経て、見慣れた黒板の形になっていきます。

黒板を製造している様子
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

機械作業だけでなく、職人技が要となる手作業も。社員さんが息を合わせてどんどんと作業をこなしていく姿は圧巻です。

黒板製造の様子が見られる場所は国内でも珍しく、学校の社会科教育や企業のものづくり教育としての見学も多いのだとか。

もちろん、旅行やお出かけでの見学もOK!事前予約が必要にはなりますが、所要時間は約60~90分と気軽に参加できるプランですので、「観光と併せて、ちょっぴり変わったイベントにも参加してみたい」という方にぴったりです。

工場見学が終わった後には、黒板のイメージががらっと変わっているかも!?

ものづくりの楽しさを感じる「自分だけのMY黒板orホワイトボード作り体験」

カップルでオリジナル黒板を作っている様子
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

工場見学と一緒に楽しめるのが、「自分だけのMY黒板orホワイトボード作り体験」。

黒板職人による丁寧な指導のもと、専用の鉄板や素材を使って、オリジナル作品を作ることができます。黒板かホワイトボードを選んで、ボードの色も好きなものをチョイス。家族や友人とワイワイ作るも良し、一人でじっくり作業に没頭するも良し!

作品のサイズはA4ほど。インテリアとしてはもちろん、家族間の伝言ボードやお子さんのお絵描きボードとしても使えて実用的です。

表面が黒板塗装となっている車に子どもが絵を描いている様子
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

不定期で開催しているイベントでは、「自分だけのMY黒板orホワイトボード作り体験」以外の体験も。

表面に黒板塗装を施した車「コクバンカー」に絵を描く体験は、子どもたちに大人気!本当に乗れて動く車に絵を描けるなんて、夢のような体験ですよね。こちらは企業向けの「動く広告メディア」としての利用や、移動販売車としての利用も検討しているそう。

古い黒板を利用した卓球台で子どもたちが卓球を楽しむ様子
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

善通寺市の地域おこし協力隊と共に生み出した「黒板卓球」もユニーク。古い黒板が卓球台に様変わりしています。黒板は光の反射を防ぐためにカーブがかかっているので、通常の卓球台とは一味違った面白さがありそうです…!また、ラケットに黒板消しを使っているという発想も、心をくすぐりますね。

まとめ

工場の床にみんなでアートをしている風景
【写真提供:株式会社いわま黒板製作所】

香川県善通寺市にあるいわま黒板製作所は、創業以来受け継がれてきた職人技と現代のニーズをマッチさせたものづくりの魅力が詰まっている場所です。工場見学では歴史や製品のこだわりを、体験では作ることの面白さを知ることができます。

黒板アートやさまざまなイベントを通して、まちなかにも広がるいわま黒板製作所の魅力。

懐かしさと新しさを体感しに、ぜひ訪れてみてくださいね!

株式会社いわま黒板製作所

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