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「よさこい」は一年中体験できる!よさこいの魅力に触れるスポット5選
高知を代表するお祭りといえば「よさこい祭り」。
チームごとに統一された個性的な衣装をまとい、地方車(じかたしゃ)から大音量で発せられる音楽に合わせて、鳴子を両手にエネルギッシュな踊りを披露し、まち全体を熱狂の渦に巻き込む真夏の一大イベントです。
「よさこい鳴子踊り」の曲が聞こえてくると自然と体が動き出してしまうという、高知人の“よさこい愛”は夏だけにとどまりません。 一年中よさこいを楽しめ、よさこいの本場ならではの魅力に触れることのできるスポットをご紹介します。
目次
よさこいの魅力に触れる「高知よさこい情報交流館」
よさこいを巡る旅の最初に訪れたいのが、よさこいを基本から知ることができる「高知よさこい情報交流館」です。
内部は「よさこいサークル」「よさこいスクエア」「よさこいタイムトンネル」の3つのエリアに分かれています。
まずは「よさこいサークル」へ。よさこい祭りの歴史や基本的なルールといった“よさこいの基本”についてパネルで学んでみましょう。
次に「よさこいスクエア」へ。よさこい祭りの6大要素といわれる「衣装」「踊り」「音楽」「地方車」「鳴子」「メダル」について解説しています。
「よさこいタイムトンネル」には、歴代のポスターが開催順に展示されています。
「よさこいシアター」では、大型スクリーンに映し出される解説映像に従ってよさこい踊りに挑戦!
その他、オリジナル鳴子作り体験、よさこいの衣装を着ての記念撮影などもでき、よさこい祭りの魅力をたっぷり堪能できます。
高知よさこい情報交流館
- 高知県高知市はりまや町1丁目10-1
- 088-880-4351
- なし
- https://www.honke-yosakoi.jp/
- https://youtu.be/g_UgrJ0G7UE
歌にも登場する「はりまや橋」
“土佐の高知のはりまや橋で 坊さん かんざし 買うをみた~♪”と「よさこい鳴子踊り」の歌詞にも登場する「はりまや橋」。
「はりまや橋」といえば、はりまや橋公園内にある江戸時代のはりまや橋を縮小して再現した赤い桁橋*が有名ですが、他にも3つのはりまや橋があることはあまり知られていません。
冒頭に紹介した赤い橋のすぐ隣にある20mほどの石造りの欄干が目印の道路橋、赤いはりまや橋から道路橋を挟んだところに架けられた明治期の鉄橋、はりまや橋公園の地下通路に移設された朱塗りの欄干。
合わせて4つのはりまや橋が存在しているのです。
*2025年3月8日までは改修工事中のため、はりまや橋をご覧いただくことができませんのでご注意ください。
はりまや橋公園は緑に囲まれた美しい水路が整備され、周辺にはベンチや東屋もある気持ちのいいエリア。周辺にも飲食店や雑貨店などのおしゃれなお店が並んでいて散策にもぴったりです!
せっかくなので公園内を散策しながら、4つの「はりまや橋」を探してみてはいかがでしょうか。
はりまや橋
- 高知県高知市はりまや町
- 088-823-4016(公益社団法人高知市観光協会)
- なし
- https://welcome-kochi.jp/sightseeing/harimaya-bridge.html
- https://www.facebook.com/welcome.kochi/
かわいい鳴子がいっぱい!「鳴子工房こだかさ」
よさこい踊りに欠かせない鳴子のことを知るため、こだかさ障害者支援センター内にある「鳴子工房こだかさ」へ。
最初に訪れた高知よさこい情報交流館の鳴子作り体験で使用されている鳴子は、この「鳴子工房こだかさ」で製作された鳴子で、40年以上も鳴子を作り続けている工房です。
“朱色のしゃもじ型の台に黒と黄色のバチ”という伝統的な形以外に、近年ではオリジナルの形や色でアレンジされた鳴子が続々と登場しています。
こだかさ障害者支援センターのロビーには、鳴子工房で作られた鳴子が壁一面に展示されていて、中には“ほにや”など、よさこい祭りの上位チームの鳴子もたくさんあります。
工房では直売も行っていて、「これが鳴子?」と驚いてしまうほどかわいくてオリジナリティーあふれる鳴子は高知観光の記念やお土産にもぴったりです!
Webサイトからはフルオーダーの鳴子も注文できるので、オリジナル鳴子を作ってみるのもアリかもしれませんね。
鳴子工房こだかさ(こだかさ障害者支援センター内)
- 高知県高知市越前町2丁目4-5
- 088-873-0821(社会福祉法人小高坂更生センター)
- あり
- https://www.narukokobo.jp/
- https://www.instagram.com/narukokobo/
- https://x.com/naruko_kobo
- https://www.facebook.com/narukokobo/
他とは違った高知土産を買いたいなら「ほにや本店」へ
鳴⼦⼯房こだかさに展⽰されていた鳴⼦の中でも、⼀際おしゃれな鳴⼦を作っていた「ほにや本店」が次の訪問地。
「ほにや本店」は よさこいチーム“ほにや”の母体となるお店で、よさこい文化をおしゃれに楽しくデザインしたオリジナルの和雑貨やお洋服を販売している ライフスタイルショップです。“ほにや”という不思議な店名は、高知の方言で「ほんとうにそうだね」という相づちに使われていた昔言葉です。
なんと、よさこい祭りが今のような華やかなスタイルになったのは約40年前に“ほにや”が衣装デザインしたチームの活躍がきっかけとなったそう。
その後、自チームを創り30年余り。毎年新しい楽曲・衣装・踊りで挑戦し、今では全国にほにやファンがたくさんいる人気チームとなりました。そのセンスの良さは折り紙付き!
ちびっこチーム“ほにやっこ”、OB・OGチーム“Always Yosakoi”の合計3チームで毎年よさこい祭りを盛り上げています。
踊り出してしまいそうになる鳴子柄のユニークな足袋くつしたや、普段使いにちょうどいいサイズの愛らしい鳴子柄グラスやポーチなどは人気の商品。
よさこいグッズの他にも、オリジナルの和柄をモチーフにしたすてきな洋服やアクセサリー、高知全域から厳選したこだわりのお土産など、たくさんの商品がそろっています。
よさこい演舞パフォーマンスを楽しめる「追手筋宴舞堂」
よさこいを巡る旅の締めくくりは、高知ならではの料理を味わえる「追手筋宴舞堂」へ。
目の前で豪快な炎を上げて焼き上げるわら焼き料理をはじめ、高知の新鮮な野菜や水揚げされたばかりの鮮魚、四万十鶏や土佐ポーク、土佐和牛から、どろめやウツボなどの珍味まで、高知の味覚を丸ごと堪能できる居酒屋です。
そして20時からは、高知愛にあふれるスタッフによるよさこい演舞のパフォーマンスがスタートします。 飛び入り参加も可能なので、一緒に踊ってよさこいの熱気を疑似体験してみるのもアリですね。
追手筋宴舞堂
まとめ
近年、全国に広がりを見せている「よさこい祭り」。
曲のどこかに「よさこい鳴子踊り」を取り入れた音楽を用いて、鳴子を鳴らしながら前進して踊る以外、踊り方や衣装は全く自由という南国土佐らしい自由奔放で情熱的な祭りとして発展してきました。
初めての人が飛び入りでよさこい踊りに参加しても、鳴子を持てば自然とよさこい踊りになってしまうのが不思議です。
観て、学んで、作って、踊って、あらゆる角度からいつでも楽しめるのがよさこいの良さ。 発祥の地・高知ならではのよさこいを一年中お楽しみください!