カフェ「藝術喫茶 清水温泉」香川・多度津の新名所！ネオレトロなアートの世界

香川県多度津町にある「藝術喫茶 清水温泉」は「温泉」と付いていますが、入浴施設ではなく、アートやカルチャーを楽しめるスペース。大正末期に建てられ、平成初期に廃業した銭湯の建物をリノベーションした、懐かしい雰囲気を漂わせる大人気スポットとなっています。

どこかレトロなアートワークに惹き込まれ、非日常的なポップなカルチャー空間にトリップできる不思議な場所。直近では、超人気アイドルのPVロケ地に選ばれました。また、YouTube登録者数100万人越えの超有名VTuberにも紹介され、大きな注目を集めるホットスポットに。ここには、かつての古き良き建造物を後世へとつないでいきたいという人々の強い思いがあります。

香川の新名所「藝術喫茶 清水温泉」レトロとアートの融合

お店の入り口には昔懐かしいデザインののれんがかかり、「昭和レトロ」な雰囲気が漂っています。ココは何？銭湯？と思いきや…レトロな時間を楽しむアートカフェ「藝術喫茶 清水温泉」！

ひとたび中に足を踏み入れると…

大正時代の銭湯の空間はほぼそのままに、ポップでかわいいイラストに彩られた空間が広がります。

元々は大正末期に創業し、平成初期に廃業した元銭湯「清水温泉」。2018年、当時使われた湯船や番台を残しつつ、タイルの残る壁面を鮮やかなアートワークで彩った「藝術喫茶 清水温泉」として生まれ変わりました。

PVロケ地に起用・聖地巡礼に訪れるファン多数！

100年を越える歴史を持つ木造建築の重厚感あるムードと、イラストレーター・ヒダカナオトさんによるポップでキャッチーなアートワークが融合し、カフェは強烈な個性を放つネオレトロなかわいい空間に。

最近では日韓共同制作オーディション番組から生まれたボーイズグループ・JO1の楽曲「Your Key」のPVロケ地にも起用され、“聖地巡礼”に訪れるファンも大勢！

また大型バーチャルライバー事務所・にじさんじによる旅ロケ番組『Google Pixel presents ROUTE2434』では、YouTube登録者数100万人越えの人気ライバー・月ノ美兎さんたちがこのアートカフェを紹介。

さまざまな“推し活”を楽しむ人々を中心に、熱い注目を集める香川の新名所となっているんです！

現在と過去が混じり合う…建物全てが時代を超えたアート空間

店内にある小物もよく見てみると…。

大正～昭和の頃に実際に使われていた郵便ポストや、今の時代にはなかなか見ることのない瓶ジュースなど、風情あるアイテムがあちこちにいっぱい！さびて独特の質感が印象的な扇風機や年季を感じさせるガラス棚なども、昔のものがそのまま残っているそう。

展示されているイラストのみならず、もはや建物の中そのものが時代を超えたアート空間！絶妙に現在と過去が混じり合う、どこを見ても芸術を感じられるおしゃれなムード満載のカフェですね。

インスタ映え必至のかわいいフォトジェニックメニュー

店内のあちこちにある、年季を感じるテーブル席がとにかくエモい！その中でも、カフェの特等席となるのが、当時の浴槽をそのまま使った「湯船席」です。せっかくなので、ここで昔懐かしいレトロなメニューも楽しんじゃいましょう。

木の風呂桶に入った瓶のコーヒー牛乳と揚げドーナツ、そしてカフェのプチノベルティがセットになった「風呂桶セット」を温泉らしい店内でパシャリ。インスタ映えの写真になること間違いナシ！

また全6色をそろえた「恋するカラーフロート」は、自分の“推し”のモチーフカラーをチョイスする人もたくさん。カラフルで“映え”なルックスにも思わずうっとり…。ドリンクと一緒に、ぜひ思い出に残る写真をバッチリ押さえてくださいね。

「おのみち屋」でここだけのお土産や御朱印帳をゲットしよう

最新トレンドと古き良き風情が融合したレトロポップな「藝術喫茶 清水温泉」の魅力は、アートカフェのみならず、町全体へと広がっています。

カフェから徒歩1分の場所には、長年空き家となっていたしょうゆ問屋「尾道屋」の店舗や蔵をリノベーションしたギャラリーショップ「おのみち屋」があり、ココも話題のスポットに。

ギャラリー「おのみち屋」のほか、建物の奥へ進むと貸切バーとして利用できる「すずめの酒場」や、「たぬきの売店」「龍のキャンバス」といった雑貨ショップも併設されており、こちらもフォトジェニック！

店内には、イラストレーター・ヒダカナオトさんが手がける多彩なグッズがずらり。御朱印帳やステッカー、Tシャツにマグカップなどなど…キュートでポップなアイテムに目移りすること間違いナシ！

かわいいお土産を眺めつつ、木のぬくもりと歴史の重みを感じる古蔵の独特のムードも、ぜひじっくり堪能しては。

香川・多度津のレトロな「一棟貸切宿 空と家」で暮らすように泊まる

さらに「藝術喫茶 清水温泉」の周辺には、ぜいたくな一棟貸でお泊りを楽しめるゲストハウスも。それがこちらの空き家をリノベーションした「一棟貸切宿 空と海」です。

宿となる一軒家は、「藝術喫茶 清水温泉」のある本通地区の周辺に全部で3軒。“暮らすように泊まれる”宿として人気です。

おしゃれな青い陶器風呂や、バーベキューなどもできる裏庭、おばあちゃんの家のような懐かしさを感じる和空間に、最大16名の大人数でも宿泊OKの家屋など、部屋それぞれに個性があり、どの部屋にも泊まってみたくなります。

ゲストハウスの落ち着いた雰囲気の中、ゆったりおこもりステイでのんびりするもよし。宿を拠点に多度津周辺の香川の町に繰り出してもよし。あなただけの瀬戸内旅を、思いっきり満喫してくださいね。

「藝術喫茶 清水温泉」がただのレトロ喫茶ではない理由（わけ）

「藝術喫茶 清水温泉」からはじまるこの町は、ただ古く懐かしさの残る場所というだけではなく、絶妙な塩梅のノスタルジーとレトロポップが融合し、私たちの心をぐっとつかみます。

そんなアートカフェの仕掛け人であり、今回紹介した複数施設の運営を行っているのが、「合同会社ふくぞう」の代表・日高さんです。

元々出身は奈良県で、香川・多度津町とは縁もゆかりもなかった日高さん。「縁あってこの町を知り、当時の面影を残す情緒ある景色に、地方創生と町おこしのインスピレーションを大きく刺激されました」と話します。

元々多度津町は、防災の視点から見て地形的に“非常に安全な町”として古くから知られる場所。そのため、昔は地方の豪商・お金持ちの人々が集まり、立派な邸宅を建てて暮らしていた地域なのです。

質の高い建材をぜいたくに使い、腕のいい大工さんを集め、建てられた多度津の建築物たち。だからこそ「清水温泉」をはじめとする地域の建物は、長い年月を経てもその強度や景観を保ち続けていました。

しかし、100年もの歴史を積み重ねた建物も、人口減少で管理できる人は減る一方…。

現代まで残る貴重な地域資源を守り、同時にそれを活用して町おこしをする。日高さんが抱えていた、地方衰退の課題に関する2つのピースがカチッとはまり、誕生したのが「藝術喫茶 清水温泉」だったのです！

こうして生まれたアートカフェには今、県内外からの観光客のみならず、昔の銭湯を現役で利用していた高齢の地域住民の方も多く足を運んでいます。「懐かしい銭湯を、こんなにステキな形でよみがえらせてくれてありがとう」。そんな感謝の言葉を、地元の人からもらうこともあるそうですよ。

まとめ｜香川・多度津のリノベカフェで人気のレトロ&アート空間へトリップ！

多度津町だけではなく全国の地方都市が、さまざまな地域過疎にまつわる課題を抱えています。過疎の悩みを巧みに「町おこし」の取り組みへ転じたことで、本通地区は「藝術喫茶 清水温泉」をはじめとした唯一無二のネオレトロなスポット「藝術喫茶 清水温泉」に生まれ変わりました。

ノスタルジックな空間・ものに囲まれて、昔懐かしいカフェメニューにも舌鼓…。全国を見渡しても他にない、大胆なレトロアートの世界に浸れる町で、あなたも非日常にトリップしてみては。