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朝ドラ「あんぱん」で注目!高知「香美市立やなせたかし記念館」+周辺グルメガイド

2025年春放送スタートとなった、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」。このドラマでは『アンパンマン』を生み出したやなせたかしさんとその妻・暢さんをモデルにした、オリジナルのヒューマンドラマが描かれます。
やなせたかしさんの生涯については、四国電力広報誌「ライト&ライフ」2025年2・3月号にも情報が掲載されているので、ぜひこちらも要チェック!
https://www.yonden.co.jp/cnt_landl/2502/special.html
2023年の連続テレビ小説「らんまん」に続き、またもや朝ドラの舞台となっている高知県。今回は、その中でもやなせたかしさんの故郷・高知県香美市にある、2025年春リニューアルしたばかりの「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」と、その周辺で楽しむ地元食材グルメをご紹介します!
目次
香美市立やなせたかし記念館で朝ドラの世界にリンク!

高知県香美市にたつ「香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」。
2025年の朝ドラ「あんぱん」のモデル・やなせたかしさん(以下、やなせさん)の故郷にあるこの施設は、大人から子どもまで多くの人々が訪れる観光スポットとなっています。
天井を見上げると…

みんなのヒーロー・アンパンマンが!エントランスからワクワクが止まらない!!
施設の開館は1996年。2025年春に改修工事からリニューアルオープンして以来、施設は日時指定の予約制となっています。当日予約も可能なので、訪れる際は事前予約を忘れずに!
予約は公式Webサイトからできます。
https://anpanman-museum.net/ticket/
アンパンマンの世界が広がる空間
館内に一歩入ると…

エントランスの大階段では、やなせさんの分身キャラクター「やなせうさぎ」がお迎えしてくれます。
ちょっぴり変わった建物の造りが楽しく、建物の中にも外にもアンパンマンがいっぱい。展示物は子どもたちも楽しめる低めの位置に設置されています。

このパン工場はもしや…。そして、この影は…?

アンパンマンの住む世界を再現!ジャムおじさんがパンを作るテーブルに触ることができます。そして近くには今にも駆け寄ってきそうなめいけんチーズの影が。
このように、子どもたちが楽しめる“アンパンマンワールド”が広がるジオラマ空間などももちろんありますが、実は大人もじっくり楽しめる、魅力的な作品を集めた空間がたくさん。ここでしか見られない、貴重なやなせさんの描き下ろし原画なども展示されています。
このギャラリーのためにやなせさんが描き下ろしたキャンバス画が並ぶやなせたかしギャラリー。原作者が描くあたたかなタッチ、ついつい見入ってしまいますね。


アンパンマンをテーマとした施設は全国各地に複数ありますが、この「アンパンマンミュージアム」は、あくまで「美術館」なのがポイント。常時やなせさんの描いた原画原稿が収蔵・展示されていて、今まで知らなかったアンパンマンの一面を知ることもできます。

施設の設立にはやなせさん自身が全面的に協力し、「子どもたちにとってのファーストミュージアムになる」という思いで尽力されていたそう。そんなやなせさんの強い思いもあって、ミュージアムは床や壁などにも工夫があり、多彩な展示でアンパンマンの世界を紹介しています。
例えば、この写真の大壁画にはアンパンマンと仲間たちが描かれており、一番下のアンパンマンは、3歳の子どもと同じくらいの背丈。また、写真の左のギザギザ壁は、方向によってアンパンマンに見えたり、ばいきんまんに見えたりするおもしろい仕掛けが!実際に行って確かめてみてくださいね!
ミュージアムショップもチェック!

ミュージアム内には、オリジナル商品が並ぶショップも!ここでは子どもたちのみならず、大人も普段使いできるアイテムがたくさん販売されています。
絵本やTシャツなど、中にはここでしか購入できないレア商品も多数!展示をしっかり満喫した後は、ぜひショップのチェックもお忘れなく。
【詩とメルヘン絵本館】もう一つのやなせワールド

「香美市立やなせたかし記念館」(以下、やなせたかし記念館)の敷地内には「アンパンマンミュージアム」に加え、「詩とメルヘン絵本館」もあります。

「詩とメルヘン絵本館」は、やなせさんが編集長を務めた雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)の世界観が広がるギャラリー。雑誌の表紙を飾る色彩豊かなイラストや、子どもも理解できる言葉で深い人生の気付きを得られる詩などが展示されています。「人生はよろこばせごっこ」という言葉を残したやなせさんならではの展示に、元気をもらえそう。
やなせさんの作品にはキャラクターはもちろん、“ことば”の一つひとつに、見る者の胸を打つ魅力があります。その一端が垣間見える企画展も注目の一つ。2025年9月28日まで、やなせさんの生涯にせまる企画展「やなせたかし ぼくと詩と絵と人生と」が開催中!

「アンパンマンミュージアム」「詩とメルヘン絵本館」に加え、企画展などを行う「別館」の3館で、テーマ別に行われています。


こちらは「別館」で行われている「愛をうたう詩人・やなせたかし」。 “過去最大の回顧展”とのことなので、ぜひこの機会に足を運んでみてください。
連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」の主人公のモデルであるやなせさんの妻・暢(のぶ)さんについての展示も!

さまざまな展示を通し、やなせさんの豊かでチャーミングなお人柄にたっぷり触れることで、現在放送中の連続テレビ小説「あんぱん」もより楽しめること間違いナシです!
香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム&詩とメルヘン絵本館
「やなせたかし記念館」周辺のおいしい地元グルメスポットをチェック!

さまざまな見どころ満載の「やなせたかし記念館」。同日再入場がOKなのもうれしいポイント!
もっと展示をじっくり見たい!でもそろそろお昼だからお腹が空いたかも…。ちょっと喉が渇いたし、どこかで少しカフェ休憩を挟んでから、全部の施設を最後まで回りたい!
そんな方はぜひ、記念館周辺のこちらのグルメスポットへと足を運んで、もう一度記念館に戻ってもOK!ランチにカフェ、もちろんスイーツも。ここからは地元の食材や季節のメニューが楽しめる、ステキなお店をいくつかご紹介しましょう。
古民家食堂「おすそわけ食堂 まど」|記念館から徒歩5分!子連れでも安心ランチ

「おすそわけ食堂 まど」は、“地域のおすそわけ”を使った家庭料理を提供する高知県香美市の食堂です。「やなせたかし記念館」から歩いて約5分。手作り感たっぷりの一汁七菜の日替わり定食をはじめ、オムライスやカレーなど豊富なメニューがあり、ランチにもぴったり!

食材だけでなくさまざまな“おすそわけ”が集まる場所でもあり、人と人をつなげる“窓”口になることがお店のテーマなんだそう。普段は地域の子どもたちが集まる場も兼ねているため、古民家のような店内には、あちこちに子どもたちによる“楽しいお店の工夫”がたくさん!

庭にはヤギやニワトリたちの姿も。昔懐かしい“おばあちゃんち”のような空間で、ノスタルジーあふれるゆったりした時間を過ごせます。座敷席もあるため、子連れで安心して訪れられるのもポイントですね。

おすそわけ食堂 まど
- 高知県香美市香北町韮生野338
- 070-8472-4470
- あり
- https://www.instagram.com/osusowake_mado/
カフェ「RUFDiP/たろまろギャラリー」|かき氷などのスイーツを堪能♪

こちらは「やなせたかし記念館」から車で約5分の場所にある、里山の自然に囲まれたカフェ「RUFDiP(ラフディップ)/たろまろギャラリー」。ケーキや軽食、カフェメニューのドリンクなどもありますが、このお店の最大の魅力はなんといっても一年中食べられるかき氷です!

いちごにはっさく、甘夏や梅、びわ、桃、芋や栗、かぼちゃにぶどう、そしてチョコレートなどなど…。かき氷メニューは季節限定のものも豊富なので、思わず何度も足を運びたくなっちゃいますね。

ギャラリーやフォトスタジオ事務所も併設した店内には、写真やアート作品も多数飾られており、思わずワクワクするような隠れ家チックな雰囲気となっています。美しい自然の中、おいしいスイーツと一緒に、オシャレ空間でひと休みしてみてはいかがでしょうか。

RUFDiP/たろまろギャラリー
- 高知県香美市香北町太郎丸510-1
- 0887-59-2500
- あり
- https://www.rufdip.com/
- https://www.instagram.com/rufdip_taromaro_gallery/
フレンチレストラン「ALO」|地元の食材とワインを楽しむ

「ALO」は土佐山田町にあり、「やなせたかし記念館」からは車で約20分です。2022年4月にオープンしたこのお店は、ナチュラルワインと季節の野菜が楽しめるレストラン。来店は完全予約制で、メニューはランチ・ディナーともにコースのみとなっています。

東京から移住したご夫婦が、地元農家から取り寄せた新鮮な食材を中心に使ったフレンチを提供。ワインも豊富な種類をそろえており、季節料理とワインをお昼から堪能するという、大人の楽しみ方もできちゃいます。もちろん飲酒運転はダメですよ!

香美市の旅と併せた女子会ランチや、カップルでのランチデートや記念日デートにもおすすめ。隠れ家的な雰囲気の中、プチ贅沢気分を堪能できるランチタイムを過ごすのもいいですね。

ALO
- 高知県香美市土佐山田町旭町1丁目2-20
- あり
- https://www.instagram.com/alo_kochi/
まとめ|朝ドラがもっと面白くなる!やなせたかしの世界に触れる旅へ

日本を代表するキャラクター、アンパンマン。子どもたちはもちろん、大勢の大人もきっと一度は一生懸命がんばるアンパンマンの姿に、元気をもらったこともあるのでは?
「アンパンマンのマーチ」や「手のひらを太陽に」をはじめ、私たちが幼いころから寄り添ってくれたやなせさんの歌や言葉の数々に救われた人も多いはず。やなせさんの作品を知ることで、やなせさんがアンパンマンたちキャラクターに込めた「人生はよろこばせごっこ」に思いを馳せることができれば、誰もが「愛と勇気の物語」を始められるのではないか…そんな気がします。
連続テレビ小説「あんぱん」ファンの方も、まだ見たことがないという方も、この機会に高知県「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」へ行ってみてくださいね!