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海のギャラリー|美しい建築×アートのような貝の魅力!高知の穴場スポット

高知県土佐清水市にある「海のギャラリー」は、国内外の珍しい貝が数万点も展示されているユニークなミュージアム。
展示物が“貝”というレアさはもちろん、日本を代表する建築家・林雅子氏による設計とあって、建築ファンやアート好きの間では人気のスポット…なんですが、足摺岬観光のついでがないと、なかなか行く機会がなくて~という人も多いのでは?
ついでだなんてもったいない。わざわざ行く価値がある高知の穴場スポットなんです!
貝を使ったキャンドル作りなどのワークショップも開催されており、美しい展示や建築を見るだけでなく、体験する楽しみもいっぱい!今回は「海のギャラリー」の魅力をたっぷりご紹介します。
目次
高知「海のギャラリー」とは?珍しい貝の展示と昭和の名建築を解説

「海のギャラリー」は、高知県の土佐清水市にある貝の展示施設。1967年に開館し、地元の洋画家・黒原和男氏が集めたコレクションを中心に、国内外の美しい貝が展示されています。

県展への作品出展をきっかけに、貝に魅了された黒原氏。
まるでアート作品のような細部まで美しく整った貝の造形は、すべて自然が生み出したもの。ゆえに一つとして、完全に同じ形のものがない点も大きな魅力ですね。

貝の造形美とアート、ひいては施設そのものの建築造形美をテーマとしたギャラリーは、全国で見ても非常にユニーク。
それもまた、ここへ大勢のマニアが足を運ぶ理由の一つになっているのだとか。
その数、数万点!海のギャラリーの展示に注目

ギャラリーの見どころは、やはり豊富な収蔵点数!
中には黒原氏が新種として発見し、命名に関わったものもあるそう。アーティストが集めていた数万点の貝ですが、一方で非常に学術的価値の高いコレクションでもあるんですね。

貝の種類によっては地元・土佐清水や、全国各地の浜辺でカンタンに採れるものもありますが、中には水深数十~数百メートルの場所にしか存在しないものも。
そういった品種は、漁師さんが漁を行う中でたまたま網にかかり陸上へと上がってきたものを、黒原氏がさまざまな人の協力を得ながら集めていたんだそう。
館内の展示のうち、特にコレクターの間で人気が高いのは…

「日本三宝」と呼ばれる、オトメダカラ、ニッポンダカラ、テラマチダカラの3品種!とってもレアな貝なので、間近でじっくり鑑賞できるのは貴重な体験なんですよ。
中には車一台が買えるほどの高値で取引されていた高級品まで!それがコチラ。

見た目が鮮やかなエビス貝、リュウグウオキナエビス。こちらもぜひ、この機会にじっくり眺めてみて。
“後世に残したい文化遺産”と称された建物も見どころ

「海のギャラリー」は施設自体も見どころの一つで、日本を代表する建築家・林雅子氏が設計したモダンなデザインが特徴。海をテーマにしたアート空間が広がり、まるで別世界に迷い込んだかのような気分になれます。

芸術関連のつながりで、当初は建築家である夫の林昌二氏のところに来た設計の話を、遠方で小規模な計画であったことから多忙を極める夫に代わり、妻である林雅子氏が担当することに。
当初は建物の外壁に貝をそのまま埋め込むといったアイデアもあったようですが、「海の中で、あるいは海の中から数多の貝を見上げるように眺める」ことをコンセプトに、今の建物が出来上がったんだそう。
一角には、林雅子氏を紹介するコーナーも。

2000年代初頭の保存再生活動を経て、建物は2003年には「日本におけるモダンムーブメントの建築100選」に選出。2019年には国の登録有形文化財に登録されました。そのため、中には展示物の貝だけでなく、ギャラリーの建物そのものを目当てに訪れる建築ファンの方も多いそうですよ。
SNSで話題!「海のギャラリー」は映えスポットが満載

そんな知る人ぞ知る穴場スポット「海のギャラリー」ですが、SNSではそのフォトジェニックな空間が話題に。建築物としての価値も高いギャラリーはたいへん美しく、館内には自然光が差し込む幻想的なエリアがたくさんあります。
壁一面に飾られた貝にまつわる展示や、貝殻がアートのように配置されたコーナーも圧巻!階段だって、こんなに美しい…。

SNSで特に話題なのは、入り口付近にある天井がガラス張りのコーナー。2階の展示が1階から透けて見えるようになっていて、写真映え間違いなしの撮影スポットです。石畳のような模様になってる床もキレイ!

2階にずらりと並んだ貝の常設展示も、思わず写真を撮りたくなる美しさ。さらに2階フロアは天井が高く、三角屋根の造りが館内からもよく分かる、開放感ある設計となっています。
ここで巧みに雰囲気バツグンのSNS映え写真を撮る方もいる様子。

天井や吹き抜けも美しい!
文字通り建物の上から下まで、隅から隅まで眺めたくなる見どころが満載。ぜひ建物の中を360度じっくり見渡して、SNS映えポイントを見逃さないで。

建物の中からすぐ出られる開放感ある園地は開放感たっぷり!芝生が青々と茂り、木漏れ日差す風景がとても美しいです。
お気に入りの場所を見つけてたくさんの写真を撮って、ぜひ遊びにきた思い出をしっかり残してくださいね。
体験型ワークショップで「海のギャラリー」をもっと楽しむ

「海のギャラリー」の人気の秘密は、展示物や空間デザインにとどまりません!見るだけではなく実際の貝に触って、いろんなワークショップが楽しめるのも、大きな魅力なんです。

フォトフレーム作りやオリジナルポストカード作りなども楽しめますが、ワークショップの一番人気コースはオリジナルの「貝やサンゴをつかったキャンドルづくり体験」!
建物すぐ近くの土佐清水の浜辺で手に入る貝殻やサンゴを使って、涼しげでかわいい世界に一つだけのキャンドルづくりも、今回は体験してきましたよ!

キャンドルワークショップでは、まずガラスの容器の底に白い砂を敷き詰めます。そこにキャンドルの芯を差し込み、根元を砂に埋めて芯をまっすぐ立たせたら、その周りに自由にたくさんの貝を並べましょう!

たくさんの小さくてかわいい貝殻は形も色もさまざま。アクセントにサンゴや水草を差し込めば…かわいい貝殻デザインが完成!
あとはそこに熱したキャンドルのロウを流し込み、冷めるまで待てばあっという間に完成です!

クリアな質感のロウは、無色透明なものから海を思わせる薄い水色、ポップでかわいいピンクや黄色まで、カラーバリエーションが豊富なのもうれしいポイント。
自分用のお土産はもちろんですが、誰かへのプレゼントにもぴったりなアイテムですよ。

「貝やサンゴをつかったキャンドルづくり体験」は、休館日を除く毎日10:00~11:20/13:00~15:00の時間帯で開催。
参加希望の際は訪館時に受付で伝えるだけですが、事前に確認しておくとより◎。なお10名以上の場合は事前に必ずお問い合わせを。

所用時間は約45分、体験料金は1,500円(入館料別途)です。
高知県内の観光で使える「龍馬パスポート」押印対象プログラムでもあるので、そちらを利用することもできますよ。
【龍馬パスポート】
https://kochi-tabi.jp/ryoma-pass/

なお「海のギャラリー」では、このほかにも貝や建築についてのさまざまなワークショップ、「海ギャラミニマルシェ」などのイベントが、夏休みや冬休み、春休みなどを中心に不定期で開催されています。
興味のある人はぜひ、公式SNSでイベント情報をチェックしてから遊びに行きましょう!
まとめ|「海のギャラリー」高知観光で行くべき穴場スポット!

「海のギャラリー」は、美しいアート空間と貝の奥深い世界を楽しめるスポット。SNS映えする写真を撮りたい人、貝の造形美に魅力を感じている人、ワークショップで旅の思い出を作りたい人などに行ってみてほしいおすすめの場所です。
ぜひ「海のギャラリー」へ足を運んでみてください!


土佐清水市立竜串貝類展示館 海のギャラリー
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