愛でたいSTORY

四国・高知「大方ホエールウォッチング」クジラに会える感動体験!

高知・大方ホエールウォッチングツアーで太平洋の大海原を眺める

「今年の夏は、ちょっと特別な体験がしたい」…そんな人にこそおすすめしたいのが、四国でのホエールウォッチング!

高知県黒潮町大方では、毎年5月から10月にかけてホエールウォッチングツアーが開催されており、土佐湾沖でクジラやイルカなどさまざまな海の生き物に出会うチャンスがあります。土佐湾はクジラ類の遭遇率がなんと約80%と、まさに“クジラ通り”。

美しいクジラに出会うことができる「大方ホエールウォッチング」に行ってきました!

大迫力!【高知・大方】ホエールウォッチングの魅力とは?

高知・大方ホエールウォッチングのロゴとクジラの置物

大海原を泳ぐ大きな姿や、潮吹き・尾びれを使ったクジラならではの行動を間近で見ることができるホエールウォッチング。数十トンにもなる体が水面に現れる圧倒的な迫力に感動!陸からは見られない海の世界に触れることで、非日常的な体験を味わえます。

ホエールウォッチングができるエリアといえば知床や沖縄が知られていますが、四国・高知の土佐湾も負けていません。「大方ホエールウォッチング」での遭遇率は約80%と高確率!必ず見られるとは限りませんが、それもまた自然の魅力。運がよければ、イルカやトビウオにも出会えることも。

クジラはどこで見える?料金は?ホエールウォッチング体験前の準備と注意点

高知・大方ホエールウォッチングツアーの待合室

ホエールウォッチングって、料金はどれくらいするの?おすすめの時期は?
初めてだと分からないことがたくさんありますよね。ここでは、体験前に知っておきたいことを徹底解説します。
スタッフさんに教えてもらった注意点もあるので、しっかり確認してくださいね。

ツアー料金や美しい土佐湾を満喫できるベストシーズン、遭遇率は?

高知・大方ホエールウォッチングツアーで乗船する船

定期便ツアーは、他のお客さんと一緒に乗船する通常の乗合便です。定員は12名で、ガイド料、保険料込みで大人8,000円、小学生4,000円、幼児2,000円。

そのほか、1隻まるごと借りられるチャーター便ツアーや、心ゆくまで大冒険できる1日ツアーなどもあるので、気になる人は公式Webサイトをチェックしてみて。

クジラに会える時期は5月~10月。なかでも多く見られるのは7、8月といわれています。黒潮町大方はクジラが定住している場所になっているため、約80%もの高確率でクジラ類に出会えるそう(何度も言いますよ!)。

乗船前の準備や服装は?

高知・大方ホエールウォッチングツアーのスタッフさんによる説明

事前のレクチャーでは、スタッフさんから船に乗っている時の注意のほか、お目当てのクジラ「カツオクジラ」の特徴や、黒潮町沖で見られるイルカたちについて、お話を聞くことができます。日によってはジンベエザメやマンボウが現れることもあるとか。水族館でしか見たことのない海の生き物の名前があがるたび、船に乗る前からワクワクが止まりません!

ホエールウォッチングでは船の上でお昼を過ごす場合もあるので、軽食や気分転換できるおやつを持っていきましょう。熱中症予防のためにも、水分は1本多めに準備して!船に持ち込んだ飲み物はクーラーボックスに入れることができ、冷たいままキープできるのもうれしいところ。

ホエールウォッチングツアーに必要な水分や軽食・帽子やサングラス

海面の反射を抑える偏光サングラスや、風で飛ばないようあご紐のついた帽子などがあると、快適に過ごすことができます。うっかり忘れても、サングラスと帽子はレンタル可能なのでご安心を。海の上は日差しが強いので、日焼け止めの塗り忘れには十分注意しましょう。

船酔いしないコツは

高知・大方ホエールウォッチングツアーの船が出航する様子

ホエールウォッチングの所要時間は約4時間。ほぼ海上で過ごすことになるので、船酔いするかも…という不安もつきものです。経験豊富なスタッフさんに、船酔いしないためのコツをお聞きしました!

<船酔いを防ぐコツ>

  1. 酔い止めは乗る30分前に飲む
  2. 船の揺れに逆らわず、身を任せて楽しむ
  3. 普段酔わない人も念のため酔い止めを

フェリーとは違い、漁船のため揺れがダイレクトに体に伝わるホエールウォッチング。むしろ揺れを楽しんで、アドレナリン全開で楽しむことが一番の攻略法だとか!

ホエールウォッチングツアーで遠くを見て気分転換

気分転換に、遠くを見るのもおすすめ。太平洋の広さ、水平線の美しさに感動!

さあ出航!ホエールウォッチング体験レポート

ホエールウォッチングの船に乗って出発!

さて、万全の準備と事前レクチャーを終えたら、いざ出航!

高知・大方のホエールウォッチングガイドによるクジラの説明

船は四万十市沖から足摺岬あたりまで、大海原を進んでいきます。船には経験豊かなホエールウォッチングガイドさんが同乗しており、クジラの探し方のコツや、これから出会うクジラやイルカなどの特徴を教えてくれます。お話を聞いているだけでも楽しい!

これ、何だと思います?

クジラのひげ板を実際に触らせてもらいました

正解は、クジラのひげ板(人間の歯のようなもの)!!

ひげ板!?聞きなじみのない言葉ですが…海水の中のプランクトンなどを濾す機能があるそうです!
クジラの口の中にひげ板があることも初めて知ったのに、本物に触ることができるなんて、もうこの時点で感動!

スタッフさんのクジラトークも、普段なかなか聞くことのできない興味深いお話ばかり。まだホエールウォッチングも序盤だというのに、ワクワクが高まってきます。

海面近くを飛ぶ鳥

カツオクジラはその名の通り、まわりにカツオが群れる習性があるそうで、「クジラを追いかけたらカツオがいる」といわれるほど、漁の目印にもなるのだとか。

高知・大方ホエールウォッチングツアーの船から見える太平洋の水平線

途中、魚を求めて集まってくるオオミズナギドリの姿を見つけると、その場所に向かって船のスピードが上がり、そのたびにドキドキ!クジラはとても繊細な生き物なので、ソナーなどを使うと嫌がって逃げてしまいます。頼りになるのは経験豊かな船長さんの目視のみ。

高知・大方ホエールウォッチングツアーの船長さん

男気のある船長さんは、なんとかクジラの姿を見てもらいたいと、大海原に目を凝らします。クジラを見たい気持ちはあれど、クジラやイルカたちの暮らしにお邪魔させてもらう気持ちで体験する大方ホエールウォッチングでは、海のみんなが嫌がることをしないのがモットー。運命の出会いが訪れるその時まで、海からの小さなサインを探し、じっと待ちます…。広い太平洋のわずかな変化を見逃さないように、乗客全員が注ぐ真剣なまなざし。

ずんずん進んでいくこと3時間あまり…。

広い海で乗客全員がクジラを探す

いない。

この日は残念ながら、クジラに出会うことはできませんでした…。
遭遇率80%、まさか残りの20%を引き当てるとは…よんでん編集部スタッフの誰か、クジラとの相性が悪い人がいたのかな…(笑)。
私たちが20%を引き当てたので、これを見て大方ホエールウォッチングに行く人は80%かもしれませんよ。ぜひ、挑戦してみてくださいね。

残念ではありましたが…

青空の下で気持ちよく海風を浴びる時間

クジラかも!と水面の変化に目を凝らしたり、海風を感じながら船の上を楽しんだりと、非日常をたっぷり味わえた、自然大満喫の4時間でした!

高知・大方ホエールウォッチングツアーで見られたカツオクジラ
【写真提供:大方ホエールウォッチング】

このままでは終われませんので、お写真をお借りしました。

タイミングがいい日には、船の近くまで寄ってくる「カツオクジラ」が見られるのだとか。こんなに大きなクジラと出会えたら、本当に感動です!

高知・大方ホエールウォッチングツアーで見られたシュモクザメ
【写真提供:大方ホエールウォッチング】

ハンマーのような頭が特徴的な「シュモクザメ」も現れることがあるそう。

高知・大方ホエールウォッチングツアーで見られたハナゴンドウ
【写真提供:大方ホエールウォッチング】

体に花のような模様が見られることから名前がついたという「ハナゴンドウ」。

高知・大方ホエールウォッチングツアーで見られたイルカの群れ
【写真提供:大方ホエールウォッチング】

群れで暮らす「ハセイルカ」。タイミングが合えば、こんなに大勢で歓迎してもらえることも!

ここでうれしいお知らせを…。
乗船記念には、町内にある「砂浜美術館」のクジラ“館長”のフィギュアがプレゼントされます!

高知・大方ホエールウォッチングツアーの乗船記念でもらえるクジラのフィギュア

国内フィギュアメーカーの海洋堂製作とあって、作りがとても精巧で美しい!これをいただけるだけでも、乗船した甲斐があったなと胸がすっとしました。自然が相手なんだから、こういう日もあるさ!このフィギュアを見て、次なるリベンジを誓うのでした…。

「砂浜美術館」も素敵な“美術館”なので、帰りに寄ってみてはいかがでしょうか。

【砂浜美術館】
https://sunabi.com/

高知・大方ホエールウォッチングツアーでもらえるクジラのフィギュアを海辺で撮影

疲れた体にしみる、甘〜いクジラにも会いに行く

甘味処 和や(わや)の入口にあるのれん

しかし、このままでは帰れない!
国道56号の脇道へ、私たちが向かった先に…

甘味処 和や(わや)のかわいい「くじら焼き」

いた!クジラ!!

心地よい疲労感を癒やすのにピッタリな甘味です。
大方ホエールウォッチングの発着地点である入野港から車で5分ほど、ここは「甘味処 和や(わや)」。かわいいくじらの親子をモチーフにした、その名も「くじら焼き」を味わえます。

甘味処 和や(わや)のあんこ入り「くじら焼き」

定番人気のあんこはもちろん、カスタードやチョコクリーム、クリームチーズのほか、宇治抹茶など期間限定のあんもあり、どれにしようか迷ってしまいますが…ここはやっぱり、スタンダードなあんこをいただきます!
クジラには会えなかった私たちですが、こんなかわいい「くじら」に会えたのでヨシ!

あんこは口当たりよく甘さ控えめのこしあん。しっとり、ふかふかの皮はカステラのように厚めで、やさしい甘さが特徴です。何個でもいけそう。

甘味処 和や(わや)で使っている特注のくじら焼き型

特注のくじら焼きの型。丸いフォルムがなんともかわいらしく、食べるのがもったいないくらい。

テイクアウトはもちろんイートインもできるので、ウォッチングの振り返りをする時間にどうぞ。

甘味処 和や(わや)の店内
甘味処 和や(わや)の店舗外観

甘味処 和や

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まとめ|今年の夏は四国・高知のホエールウォッチングへ!

高知・大方ホエールウォッチングツアーの船上から見る太平洋

水平線を眺めながら、壮大な自然と遊ぶひととき。言葉にできないほどの感動間違いナシの高知、大方ホエールウォッチング。今年の夏は、ライブな感動をぜひ味わってみてください!きっと、クジラやイルカたちが大歓迎してくれるはずですよ!

高知・大方ホエールウォッチングツアーで見られたクジラ
【写真提供:大方ホエールウォッチング】
高知・大方ホエールウォッチングの船上から見えたクジラが泳ぐ様子
【写真提供:大方ホエールウォッチング】

【取材のおまけ】
よんでん編集部と同じく、クジラに会えなかった方へ。
大迫力のクジラに会えず、悲しいですね。でも、大丈夫。

大方ホエールウォッチングの拠点・ホエールウォッチングセンター周辺には、クジラがいっぱいいますよ。いろいろ探してみるのもおすすめです。

高知・大方ホエールウォッチングセンターにあるクジラのオブジェ

みなさんが海でも陸でもホエールウォッチングを楽しめますように…。

高知・大方ホエールウォッチングセンター館内のクジラの絵
高知・大方ホエールウォッチングセンターの窓にもかわいいクジラが
高知・大方ホエールウォッチングセンター近く・クジラが描かれた防波堤

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