
STORY
未来コンビニってなに?徳島・木頭で見つけた現代建築×ローカル空間

徳島県那賀町木頭(きとう)地区の山間にぽつんと現れる「未来コンビニ」は、ただのコンビニじゃないんです。
ここは、デザイン好きさんも思わずハッとする、“世界一美しいコンビニ”と称されるスタイリッシュな建築に、地域の魅力がぎゅっと詰まったスポット。
自然の中でほっと一息つきながら、地方創生やサステナブルな取り組みにも触れられます。
オシャレな限定グッズや地元産のこだわり商品が買えるほか、地域の特産品「木頭ゆず」を使ったメニューが楽しめるカフェもあり、旅の寄り道にもぴったり。
この記事では未来コンビニの魅力と、なぜ今観光客が未来コンビニに注目するのかを詳しく解説します!
目次
徳島・木頭観光にもおすすめ!未来コンビニで買いたいもの

未来コンビニは、約1,000人が暮らしている徳島県那賀町木頭地区に、2020年にオープンした施設です。
「見た目がおしゃれなコンビニ…?」と侮ることなかれ。未来コンビニが持つ役割は、地域住民への食料・日用品販売だけではありません。
木頭地区の特産品やオリジナルメニューなど、観光で訪れたくなる要素が充実したホットスポットでもあるんです。ここからは、未来コンビニで買える、“那賀町・木頭地区らしいお土産”をピックアップしてご紹介します!

まずは、未来コンビニでしか買えない限定オリジナルグッズ!
建築物としても美しい未来コンビニのシルエットが、おしゃれにデザインされています。さらっと日常使いしやすいので自分用にも、お土産用にもおすすめです。

Tシャツは、デザインやカラーのバリエーションが豊富なので、お気に入りのものを選んでみて。

特産品の木頭ゆずを使ったお土産もお忘れなく…!
ぽん酢や柚子胡椒など、食卓で活躍するアイテムがずらりと並びます。

未来コンビニスタッフさんイチオシは「木頭ゆずくずきり」。
つるんとした食感に、木頭ゆずの爽やかな酸味と、ほのかな苦みが後味を引き締めます。
お土産として渡しやすいサイズ感なのもうれしいですね!

那賀町のブランド杉「木頭杉」の赤み(心材)を厳選使用したお箸もおすすめ。間伐材を活用したサステナブルなアイテムなんですよ。
お箸は上から見ると五角形になっています。デザイン性の高さに加え、滑りにくく、使いやすさも兼ね備えています。

こちらも木頭杉の間伐材で作られたブックマーク。注目ポイントはその形。鮎やツキノワグマといった、那賀町・木頭地区らしいモチーフがデザインされています。

ウッドスピーカーは、お部屋にも馴染みやすいデザインです。
森の香りや、木の手触りに癒やされて、旅先から戻っても身近に木頭の豊かな自然を感じられます。

木頭地区のマスコットキャラクター「ゆずがっぱ」グッズも要チェック。
木頭ゆずと、木頭に古くから伝わる河童の言い伝えから生まれました。ゆるっとした見た目が可愛くて、これは連れて帰りたくなります…!

ちなみに、YUZU CAFEの一角にある子ども用スペースには、ゆずがっぱのぬいぐるみがいます!
未来コンビニに並ぶ商品からも、地域の魅力やストーリーが伝わってきますね。
「YUZU CAFE」で木頭ゆずを味わう、旅のひと休み

未来コンビニに来たなら、「YUZU CAFE」でひと休みもおすすめ。
「YUZU CAFE」で購入した商品は、イートインスペースで食べられます。ガラス張りで開放感のある空間になっていて、木頭の山々をゆったりと楽しむことができますよ。

カフェに置かれているメニューボードには、店員さんの手描きイラストが。ゆるかわいくて和みます。
そんな遊び心あふれるYUZU CAFEで味わいたい、イチオシメニューを教えちゃいます♪

まずご紹介するのは、「ユズキンソン」。木頭ゆずの果汁を強めの炭酸水で割った、爽やかで飲みやすいドリンクです。
未来コンビニのオーナーが「ユズキンソン」と呼んで愛している飲み方をメニュー化したのだそう。地元の人が認める味は、絶対に飲んでおきたい…!

甘いものが食べたい気分なら、「なかほら牧場ソフトクリーム」*!
自然放牧で育ったジャージー牛の、上質な牛乳を使用しています。これは、「木頭の子供たちに最高のソフトクリームを」との想いから生まれた、未来コンビニのこだわりメニューなんです。
*12月から4月は販売を休止しています。

未来コンビニデザインのカップは、ビビットなイエローがかわいくて写真映えもばっちりです。

なかほら牧場ソフトクリームと一緒に頼みたいのが、「未来チュロス」。
“未来”の文字をかたどったチュロスで、柚子シュガー(和三盆入)がまぶしてあります!
米粉100%で作られているので、もちもち食感を楽しむことができますよ。

YUZU CAFEには、「手作り未来カレー」などごはんメニューも!

期間限定メニューもあるので、季節ごとの未来コンビニグルメも楽しんでみては?

天気のいい日には、外のテラス席もおすすめ。白のテーブルと、黄色のイスの組み合わせが爽やかでスタイリッシュ。雰囲気のある写真が撮れそう♪
世界が注目する地域デザインの力“世界一美しいコンビニ”の秘密

未来コンビニは、建築物としても魅力的なスポット。近未来的なデザインが、徳島の山間部に存在している、というコントラストが面白いんです。

世界三大デザイン賞の一つ、RED DOT DESIGN AWARDをはじめとする国際的に権威のあるアワードを多数受賞しています。
2025年7月17日現在で、なんと11冠の快挙。「世界一美しいコンビニ」とも称され、建築や空間デザインが世界的に評価を受けています。
ここからは、建築物として未来コンビニを楽しむポイントをご紹介していきます!

未来コンビニのキーカラーにもなっている、ビビットでエネルギッシュなイエロー。この色は、地域の特産品である、木頭ゆずをイメージしています。
Y字になっている柱は、天に向かって枝を伸ばす木頭ゆずの木がモチーフとなっています。それが連なっている様子は、ゆず畑を彷彿とさせます。

また、未来コンビニの棚は、通常のコンビニと比べて低めに設計されています。
これは、「子どもたちやお年寄りの目線」を意識して、商品を手に取りやすいように作られました。
やさしい心遣いがデザインに現れているのも、未来コンビニのステキなところなんです。

未来コンビニの魅力がより一層引き立つのは夜。よく晴れた日は、星空と相まってより幻想的に見えます。
特に「未来コンビニ」のロゴや、建物中央のデジタルクロックが近未来感をアップさせるポイントに。
思わず写真を撮りたくなるポイントがたくさんある未来コンビニ。
コンセプトでもある、「自然と共生するデザイン」をぜひその目で確認してみてくださいね。
1,000人の村で未来コンビニが果たす役割

ここまで、未来コンビニの楽しみ方をお伝えしてきましたが、そもそも「未来コンビニとは?」と思った方もいるかもしれません。
日本の多くの地域と同じように、木頭地区でも少子高齢化が進んでいて、日々の暮らしにはさまざまなハードルがあります。山間部にあるこの地域では、バスが2〜3時間に1本しか来ないこともあり、買い物に行くのもひと苦労。スーパーは遠く、移動販売に頼る日もあります。
そんな現状を少しでもよくしたい、そうした想いから「未来コンビニ」は生まれたのです。
日用品や食材を買えるのはもちろん、訪れる人たちの気持ちがほっとほどける、あたらしい“町のよりどころ”。未来コンビニには、そんなやさしさが詰まっています。

例えば、未来コンビニの活動に共感した地域のゆず農家さんが、「規格外だから未来コンビニを訪れた人にあげたらどうか」と持ってきた青ゆずのおすそ分けを行ったこともありました。
地域のためにとオープンした未来コンビニは、いつの間にか地域の人を巻き込みながら、共に創りあげる場へとなっています。

さらに、未来コンビニは、滞在空間・交流拠点としての役割も持っています。
特に、子ども向けのイベントやワークショップに力を入れており、木頭の自然や手しごとをテーマにしたものから、地域外から講師を呼ぶ企画まで、幅広く学びの機会を提供しているんです。
未来コンビニ
- 徳島県那賀郡那賀町木頭北川いも志屋敷11-1
- 0884-69-2620
- あり
- https://mirai-cvs.jp/
- https://www.instagram.com/miraicombini/
- https://www.facebook.com/miraicombini/
まとめ|自然とデザインが融合した未来コンビニで、木頭の魅力を体感しよう
徳島県・木頭の「未来コンビニ」は、買い物スポットにとどまらず、建築美や地域デザインの魅力が詰まった体験型コンビニ。地元の特産品「木頭ゆず」やサステナブルな商品が並び、カフェスペースでは山々を眺めながら一息つくことも。
その美しい建築は国内外で多数のデザイン賞を受賞し、「世界一美しいコンビニ」としても注目されています。
地域課題の解決に挑む拠点として、観光・学び・交流ができる“未来”のカタチを提案している場所です。
旅の途中にふらりと立ち寄って、地域の魅力や人の温もりに触れてみてはいかがでしょうか?
未来コンビニについては、四国電力広報誌「ライト&ライフ」でもご紹介しています。
https://www.yonden.co.jp/cnt_landl/2303/report.html
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