愛でたいSTORY

高知で楽しむ映画・ドラマの聖地巡礼。あのシーンの舞台を見に行こう!

浅尾沈下橋と鎌井田集落
【写真提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会】

映画・ドラマの舞台となった場所やロケ地を巡る「聖地巡礼」の旅には、定番の名所を訪れる通常の観光旅行では味わえない特別な感動があります。作品の世界観をより深く理解できたり、思い入れのあるシーンに入り込んだような気分に浸ったり…。ファンにとってはたまらない体験です。

今回は、高知県にある映画・ドラマの聖地を4つご紹介します。訪れると、登場人物の気持ちを追体験できるかも!?

NHK連続テレビ小説『らんまん』のロケ地になった風情ある町並み「酒蔵の道」

「司牡丹」の看板と杉玉
【写真提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会】

高知県中西部にある佐川町は酒蔵(さかぐら)の町。日本有数の良好な水質を誇る「仁淀川」の伏流水に恵まれた環境を生かして、古くから酒造りが栄えてきました。

創業400年以上の歴史を持つ「司牡丹酒造株式会社(以下、司牡丹酒造)」がその伝統を守り続け、今でもここで酒造りを営んでいます。

司牡丹酒造の大きな煙突がある酒蔵に面した道は「酒蔵の道」と呼ばれ、町の名所の一つになっています。NHK連続テレビ小説『らんまん』のロケ地として使われた、観光客にも人気のスポットです。

「酒蔵の道」と呼ばれる通り
【写真提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会】

『らんまん』は、佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士がモデルとなったハートフルなドラマ。牧野博士の生家は「岸屋」という造り酒屋で、当時は複数の酒蔵を構えていました。ドラマでは「峰屋」として描かれています。

牧野博士が少年時代に勉強部屋として使っていたと伝わる酒蔵の跡地は現在駐車場になっていますが、近隣には歴史の趣を感じる建物が残り、ドラマの世界をほうふつとさせます。

牧野博士の生家である岸屋の母屋跡に立つ資料館「牧野富太郎ふるさと館」も、酒蔵の道の近くにありますのでぜひ訪れてみてください。

司牡丹酒造では酒蔵の見学(要予約)や試飲ができて、周辺にはカフェやギャラリーもあります。のんびり散策しながらドラマの撮影スポットを探すのもおすすめ!

酒蔵の道

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シーンを再現する人多数!映画『竜とそばかすの姫』の舞台モデル「浅尾沈下橋」

浅尾沈下橋と鎌井田集落
【写真提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会】

「浅尾(あそお)沈下橋」は、「奇跡の清流」と呼ばれる仁淀川に架かる全長121mの沈下橋。沈下橋とは、川の増水時に水中に沈むように設計された欄干がない橋のことです。

越知町の浅尾地区と鎌井田地区を結ぶこの橋は、アニメ映画『竜とそばかすの姫』の舞台モデルとしても知られています。作中では主人公「すず」の通学路として登場し、橋と周辺の豊かな自然の風景が美しい、印象的なシーンに描かれました。

欄干のない浅尾沈下橋
【写真提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会】

映画公開後、そのシーンを再現した写真を撮影するために、多くのファンが浅尾沈下橋を訪れています。真似して撮ってみると、まるで作品の世界に入り込んだような気分になれるはず。

夏はアユ釣りや川遊びも楽しめます。

高知県内には他にも魅力的な沈下橋が多数あるので、沈下橋を巡って高知を旅するのもいいですね!

浅尾沈下橋

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映画『県庁おもてなし課』で高知らしい交流が描かれた「日曜市」

露店が並び多くの人でにぎわう日曜市
【写真提供:高知市】

「日曜市」は、高知市の追手筋で毎週日曜日に開催されている街路市。その歴史は古く、なんと300年以上!地元の人には生活市として親しまれていますが、観光客にも大人気の観光スポットです。

毎週日曜日は道路の片側2車線が歩行者天国となり、約1kmにわたって300~400ほどの露店が並びます。地元産の新鮮な野菜やご当地グルメ、手作りの工芸品などを購入できますよ。

そんな高知ならではの文化の一つである日曜市は、映画『県庁おもてなし課』に登場します。

日曜市で売られている地場産の野菜
【写真提供:高知市】

『県庁おもてなし課』は、高知県を舞台にした映画で、原作の小説の作者である有川浩さんは高知県出身。

作中で日曜市は、県庁職員の主人公たちが地域の魅力を再発見していくシーンに登場します。この作品は高知県内のさまざまな観光名所で撮影されているため、日曜市以外にも聖地が盛りだくさん。高知県を旅行するときのガイドブックの代わりになるかも!?

日曜市

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城西公園は映画『桐島、部活やめるってよ』の青春感じるワンシーンに

城西公園の入り口に設置された石銘板

高知市にある「城西公園」は、高知城跡を基にした公園。周囲にはお城の石垣や櫓(やぐら)の跡などが残っており、歴史を感じさせるエリアとなっています。

公園内にはグラウンドや池、小川、野外ステージなどがあり、春にはお花見を楽しむ人々でにぎわいます。

城西公園の脇を流れる江ノ口川と桜並木

市民の憩いの場として親しまれているこの公園は、映画『桐島、部活やめるってよ』のワンシーンに登場。

真っ暗な公園の中で野球部のキャプテンが自主練習に励む場面が、城西公園で撮影されました。

原作の小説の舞台は高知市ではありませんが、学校や周辺の景色などが作品の雰囲気に合っているということで、ロケ地に選ばれたそう。

徒歩で行ける範囲には高知城やひろめ市場、はりまや橋などの有名なスポットが多数あります。併せて訪れてみてはいかがでしょうか?

城西公園

  • 高知県高知市丸ノ内1丁目5-2
  • 088-823-9469(高知市都市建設部みどり課)
  • あり(公園使用許可者などに限ります)

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まとめ

露店が並び多くの人でにぎわう日曜市
【写真提供:高知市】

この記事では、高知県にある映画やドラマのロケ地・モデル地になったスポットをご紹介しました。

「映画(ドラマ)で見たことがある!」というだけで、同じ景色でも違って見えるので不思議ですね。

まだ作品を見たことがないという方も、見てから出かけると旅行が何倍も楽しくなるのでぜひチェックしてみてください!