愛でたいSTORY

【高知】農園レストラン トリトン|地元民をトリコにする人気スポット

農園レストラントリトン|高知のレトロでおしゃれな体験型レストラン店内

高知県って、実は人口1,000人あたりの喫茶店数が全国で一番多いんだそう!中でも高知市民なら誰もが知っているのが「現代企業社」。高知県内に喫茶文化を根付かせたパイオニアともいえる存在で、現在も15店舗の喫茶店やレストランを展開しています。

今回ご紹介するのは、そんな現代企業社が手がける「農園レストラン トリトン」。高知県南国市の田園風景の中にたたずむ、地元食材を生かした料理とユニークな店構えで、地元の老若男女に長く愛されているスポットです。

まるでヨーロッパの農村へ迷い込んだようなファンシーな雰囲気に、時間を忘れてくつろいでしまう…不思議な魅力をまとうトリトンの世界へ、いざ!

高知龍馬空港のすぐ近く!「農園レストラン トリトン」は土佐の観光名所!?

高知龍馬空港駐車場を出発

土佐の玄関口・高知龍馬空港から車を7分ほど走らせると、その姿は突如目の前に現れます。

丘の上にある農園レストラントリトン

広大な1,800坪の敷地にたたずむ「農園レストラン トリトン」。トリトンというと、ギリシャ神話に登場する海神の名前ですよね。田園風景の中にあるのに、農園レストランなのに、なぜトリトン?

素朴な疑問を現代企業社・副社長の大西さんにぶつけてみると…「先代が名付け親なんです。『ネレウス』という、同じくギリシャ神話の海神の名を付けたレストランをこの近くに開店していて、それにちなんだようです」と教えてくれました。

農園レストラントリトンへのアプローチ

そんなトリトン、店内に入る前から見どころが満載なのです!まず店の前にあるのが…

リョーマの休日をイメージした龍馬像

「リョーマの休日」をイメージした龍馬の像!堂々と横たわっています。シチュエーションは、かの有名な記念撮影を終えた龍馬さんが「あぁ疲れた〜」とブーツを脱いで寝っ転がっている、というもの。

龍馬のブーツのオブジェ

そして龍馬さんが脱いだブーツ、大き過ぎる!実はこの像、桂浜にある坂本龍馬像と同じ大きさなのだそう。

さらに庭を見渡すと…おや?ロンドンのバス??

農園レストラントリトンのシンボル!2階建のロンドンバスのカフェ

さっそく中へ…

2階建ロンドンバスのミラー

本物の2階建バスだぁ~。その正体は…

絵本図書館になっているロンドンバス

1階は絵本図書館!子連れ客に大人気だそう。

カフェスペースになっているトリトンのロンドンバス2階席

2階はカフェスペース。後でご紹介する「黒猫ベーカリー」のパンをここで食べることもできます。

このバスはロンドンを実際に走っていたもの。2階からの眺めも最高です。

トリトン内の動物のオブジェ

ほかにも、かわいい動物のオブジェ、芸術家でもあった初代の作品であるモニュメントなどもあちこちに置かれていて、インスタ映えしそうな写真を撮り放題です。

見どころ・撮りどころがありすぎて、なかなか店にたどり着きません(笑)!

日本近代化産業遺産「藤村製絲」の廃材を活用したトリトンの空間

トリトンのレトロな家具でくつろぐ

ようやく店内に入ると、そこには鉄骨造がカッコいい、インダストリアルな空間が広がります。

工場の鉄骨や梁をリユースしているトリトン店内のインテリア

かつて国内最大規模の生糸生産量を誇った「藤村製絲」(高知県安芸郡奈半利町)の工場の鉄骨の梁や柱をリユースしています。もともと現代企業社では古き良きものに光を当て、古民家再生などに取り組んでいました。その縁から、藤村製絲の工場の老朽化による取り壊しが決まった際に、お声がかかったのだそう。

歴史と文化を感じさせる鉄骨の無骨さ、その味わい深さを一層引き立てるヴィンテージなインテリアがとっても素敵です。

掘りごたつ席や個室が完備されているトリトン

オープンキッチンを備えた明るい雰囲気の中で、ゆったりと食事を楽しむことができます。また、掘りごたつ席や個室も完備されており、少人数から大人数まで幅広く対応してくれるのもうれしいポイント。

懐かしいトイや雑貨もズラリ!

レトロなおもちゃが展示されているトリトン店内
女の子も男の子も喜ぶおもちゃが並ぶトリトン

昔のものって、どうしてこんなに表情豊かなのでしょう。ずっと見ていても飽きません…。

高知の新鮮食材をふんだんに使った農園レストラントリトンのメニュー

地元食材がふんだんに使われているパスタ

海も山も近い高知県は、まさに食材の宝庫。だから必然的に「農園レストラン トリトン」のテーマも地産地消!高知県産の新鮮な食材をふんだんに使用したメニューがそろっています。

例えば、近隣の奥田養鶏場の卵を使った料理や、須崎産の乙女鯛、山地酪農の牧場から届けられるノンホモ牛乳、土佐あかうしや四万十ポークを使用したハンバーグなど。

高知の大自然に育まれた食材は、どれもみずみずしく、食材本来の味が生かされています。口コミでも「野菜の味が濃くて驚いた」「魚が新鮮で美味しい」と軒並みの高評価!メニューにも産地名が並び、食材への並々ならぬこだわりを感じます。

黒米が生地に練り込まれた焼きたてのピザ

ピザ生地もベーカリーの職人が仕込んでいます。生地に黒米を練り込むことで、お餅のような弾力が生まれるそう。

季節の果実を生かしたトリトンのスイーツ

トリトンパフェや佐川の牛乳を使ったクリームブリュレ、さらには文旦タルトなど季節の果実を生かしたスイーツも豊富です。

好きなパンをイートインもOK!トリトン併設の「黒猫ベーカリー」

農園レストラントリトンに併設する黒猫ベーカリーの店内

「農園レストラン トリトン」に併設する、レンガ屋根に白壁のかわいい建物は「黒猫ベーカリー」。毎日、夜も明けないうちから職人さんたちが仕込みに入り、窯からパンがどんどん焼き上がってきます。

黒猫ベーカリーに並ぶパンの様子

山地酪農の牧場から届けられる搾りたてミルクを使ったパンやクロワッサン、ハード系にスイーツ系、サンドウィッチなど充実のラインナップ。テイクアウトはもちろん、トリトンの店内やロンドンバス2階で好きなパンを選んでイートインもできます。

取材に訪れたこの日は、ベーカリーでパンを選び、ニコニコ顔でトリトンへ向かうナイスミドルのお客さまの姿も。万人に愛されるトリトン、さすがです!

「農園レストラン トリトン」を手がける現代企業社は高知の喫茶文化のパイオニア

「農園レストラン トリトン」を運営する「現代企業社」は、1959(昭和34)年に高知市本町で「喫茶ショパン」として創業。以降、高知の喫茶文化を牽引しながら、高知市内から郊外へ、喫茶からレストランへと地域に根差した店舗展開を進めてきました。

帯屋町「メフィストフェレス」の外観と看板

こちらは1964(昭和39)年、高知市帯屋町に開店した喫茶「現代」をルーツとする「メフィストフェレス」。

日高村の「レストラン高知」の外観

日高村の「レストラン高知」のメニューは和食から洋食、麺類、スイーツまで幅広く、小さい子どもからお年寄りまで人気です。

高知市高須のレストラン「穀物學校」の外観

高知市高須のレストラン「穀物學校」。戦前は兵舎、1973(昭和48)年頃までは高知工業高校の校舎、その後は農家の牧舎の建物だったそう。

雑貨&珈琲「土佐水木」の外観

雑貨&珈琲「土佐水木」は古民家を生かしたお店。

高知蔦屋書店内「イソップの台所」の外観

「イソップの台所」は2018(平成30)年、高知蔦屋書店内にオープンしたブックカフェです。

農園レストラントリトンのレトロな空間でくつろぐ

地元の人たちに親しまれ、地域との深いつながりを持つ現代企業社だからこそできる地産地消。トリトンは高知の食文化を支える場所として、多くの地元民に愛されています。高知の女性は「はちきん」といって、しっかり者、働き者が多いといわれていますが、トリトンで働く女性も然り。朗らかなおもてなしが心地よく、旅行者はネイティブの土佐弁にもワクワク!

スタッフさんが着用しているエプロンにいろいろなデザインがあって「かわいいですね」と女性スタッフさんに話しかけてみると、「スタッフのご家族が手作りしてくれたんですよ」ですって!まるでファミリーのようなつながりも素敵で、皆さんが好きな柄を選んで身につけているんだと思うと、こっちまで楽しくなりますね!

まとめ|「農園レストラン トリトン」でご当地グルメとは違う高知の魅力を楽しもう!

農園レストラントリトン敷地内のベンチで記念撮影

「農園レストラン トリトン」は、高知の自然の恵みを生かした料理と、家族みんなで楽しめる設備が魅力のレストランです。高知の新鮮な食材を味わいながら、地域の歴史や文化を感じることができる場所として、旅行者にもおすすめしたいスポット。今や観光名所になっている龍馬像や、地元の廃材を使ったアートに触れることで、食事以外の楽しみも。

高知龍馬空港の近くとあって、アクセスも便利です。地元の人に人気のスポットへ行ってみたいという人は、ぜひ立ち寄ってみてください!

農園レストラン トリトン

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