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愛媛・砥部焼の魅力を知る!絵付け体験やおしゃれな窯元・カフェも

愛媛県砥部町は、愛媛が誇る伝統工芸品「砥部焼」の産地。手仕事が光る職人の技と美しい器を求めて、多くの人が訪れるエリアです。しかし、砥部焼の魅力は伝統的な美しさにとどまりません!伝統的な青を生かしたデザインから、砥部焼のイメージを塗り替えるアーティスティックなデザインまで、見て楽しむことはもちろん、実際に使うことで気付く楽しさもいっぱい!
今回は、砥部焼をもっと身近に感じられるような、窯元見学から絵付け体験、実際に砥部焼の器で食を味わうことができるカフェまでご紹介。砥部焼の歴史と魅力を丸ごと楽しめる1日モデルコースを、砥部焼まつり大使2025の愛原由姫さんと一緒に巡りました。
目次
砥部焼の絵付け・ろくろ・手びねり体験!「砥部町陶芸創作館」

「砥部焼って、見るだけじゃなくて自分でも作れるんだ!」。そんなワクワク感を味わえるのが「砥部町陶芸創作館」。こちらでは、3つの体験コースから、手軽に好みの工程を選んで砥部焼作りに挑戦できます。
〈体験メニュー〉
- 「絵付け体験」…皿やカップに自由にデザインできます(所要時間60分程度 団体の場合要予約)
- 「ろくろ体験」…職人とマンツーマンで電動ろくろにチャレンジ!(所要時間1人30分程度 要予約)
- 「手びねり体験」…土をこねて成形する手作り体験。グループ参加OK(所要時間1グループ60分程度 要予約)


特に人気なのが、ベースの器を購入すると体験できる「絵付け体験」。器の種類は平皿やカップ、どんぶりなど常時80点余りから選べるのが特徴です。小さなお子さんも体験OKなので、家族連れはもちろん、カップルや友達同士の思い出作りにもぴったり。
焼き上がった作品は後日郵送(別途送料)が可能なので観光で来られた方でも大丈夫。後ほど届く楽しみが続きます。
砥部焼の絵付けにチャレンジ!

絵付けに使う呉須(ごす)は伝統的な藍色のみ。濃淡の使い方でさまざまな表情に焼き上がるため、砥部焼ならではの仕上がりが期待できるのもいいところ。手描きの文化が色濃く残る砥部焼の技術の高さや、人が描く線のあたたかさまで、実際に体験することでより身近に感じることができます。
描けた!

描いたときは深緑色の呉須ですが、美しい藍色に焼き上がります。完成が楽しみですね!
さらに、砥部焼の展示販売もあり、近隣の窯元の個性豊かな作品も購入することも可能。もちろん、気になった窯元に実際行ってみることもできます(事前予約が必要な窯元もあります)。砥部焼の魅力を知るための第一歩としても、ぴったりのスポットです。
車で約3分
「陶房遊カフェ Cafe stand tOt(トット)」で砥部焼の魅力を体験

砥部焼の魅力は、見て楽しむだけじゃなく、実際に使ってこそ知ることができる。その魅力を体感できるのが、「陶房遊カフェ Cafe stand tOt(トット)」です。


工房「陶房遊」の隣にある、金・土・日曜日のみ営業する週末カフェ。「陶房遊」で作る砥部焼の器で、料理やドリンクを提供しています。器だけで見ると気付けなかった、食材を盛ってみてこそ映える“日常の器”としての砥部焼の魅力を、おいしい料理をいただきながら感じることができるんです!
ちなみに、陶房遊の器はWebサイトでもチェックすることができますよ。
陶房遊Webサイト:https://toubouyuu.shop-pro.jp/
かわいい器にほっこり~♪


おかずからスイーツまで、食材を盛り付けて完成することをデザインしているお店だからこそ、砥部焼の懐の深さをより感じられます。一緒に撮影すれば、“エモい写真”になること間違いナシ!

砥部焼と料理の相性をじっくり楽しんだあとは、店内併設のショップもチェック。落ち着いた雰囲気の店内は、まるでアートギャラリーのよう。ショップには毎日食卓で使うことをイメージして作陶された暮らしになじむ作品が並び、気に入った器をその場で購入することができます。
作陶に込めた想いはもちろんのこと、お手入れの仕方やちょっとした器の知識まで気軽に尋ねることができるのは、窯元併設カフェならではの心強いポイントですね。
陶房遊カフェ Cafe stand tOt(トット)
- 愛媛県伊予郡砥部町岩谷口237-3
- 089-950-4311
- あり
- https://www.instagram.com/toubouyuu_shop_cafe/
車で約5分
色彩豊かな「東窯」のおしゃれな砥部焼と心ほぐれるアクセサリー


「砥部焼ってこんなにおしゃれだったの!?」と感動するデザインがそろう「東窯(HIGASHIGAMA)」へ。“砥部焼といえば白×青“のイメージを覆す、淡く澄んだ色彩あふれる器が並びます。



東窯といえば、ワスレナグサやレモン、ミモザなど身近な植物をあしらった作風が特徴ですが、新しくハチドリやハシビロコウなど愛らしい動物も仲間入り。東窯アーティスト・アリンさんの代名詞ともいえる和紙を使って染める技法から生まれる淡く優しい色合いに、金色のアクセントがさりげなくあしらわれたモダンなデザインは、他では見られない独特なたたずまいの器に仕上がっています。


伝統技法を大切にしながらも、和洋どちらの食卓にもなじむ器がそろう店内には、プレートやカップのほか、アリンさんのアトリエに静かに咲く植物たちから着想を得たボタニカルモチーフのイヤリングや植木鉢など、日常に気軽に砥部焼を取り入れられるアイテムがずらり。砥部焼にアートを取り入れた新作の植物のオブジェは、見ているだけでパワーをもらえます。

タイミングが良ければ、アリンさんの作品に対する想いを直接お聞きできるのも、窯元訪問ならではの良さ。すっかり人柄にも魅了されて、あっという間に時間が過ぎてしまう。ここは、そんな不思議なスポットでもあるのです。
東窯(HIGASHIGAMA)
車で約5分
砥部焼の歴史を感じる「陶板の道・陶祖ヶ丘」絶景スポットも

お腹も落ち着いたところで、「砥部焼の里」の散策を楽しみましょう。山が迫る砥部町は高台が多く、眺めもいいんです!
個性豊かな陶板が楽しめる「陶板の道」

砥部焼をもっと深く知りたいなら、窯元巡りの合間に「陶板の道」を歩いてみるのもおすすめ。
坂村真民記念館から砥部町陶芸創作館へと続く散策路は、約580枚の陶板が敷き詰められた、まさに「歩く美術館」!さまざまな陶工たちの個性豊かな絵付けが施された陶板が、道や壁、案内板にまで使われています。


砥部焼伝統の柄から、中にはちょっとユニークなデザインまで、個性豊かな砥部焼のタイルを眺めながら目的地までのんびりと向かうことができます。
砥部焼の始まりを知る「陶祖ヶ丘」

そしてその途中に立ち寄りたいのが、砥部焼の始祖である杉野丈助の碑が立つ「陶祖ヶ丘」。ここには、江戸時代に大阪の屋台で使用されていた「くらわんか茶碗」の破片が埋め込まれた陶壁碑が展示されています。
現在の砥部焼らしい白い器になるまでの器の色の変遷や、藍色の色合い、土の素材感まで、砥部焼の歴史の移り変わりを実際の器とともにじっくり目で見て感じることができます。
道中には、砥部の町を一望できる絶景スポットも!

坂を登るたびに爽やかな風と季節の木々や花の美しさを楽しみながら、砥部焼が生まれ、受け継がれてきた美しい環境も体感できる素敵なスポットです。
陶板の道・陶祖ヶ丘
- 愛媛県伊予郡砥部町大南1036(陶祖ヶ丘)
- 089-962-7288(砥部町商工観光課)
- あり(砥部焼伝統産業会館)
- https://www.town.tobe.ehime.jp/soshikikarasagasu/shoukoukannkouka/kankou/tobe_toukaidou/3759.html
徒歩で約1分
歴史ある窯元「ウメノ青興陶園」で個性あふれる砥部焼を買う

最後に訪れたいのが、砥部焼の歴史とともに歩んできた窯元 「ウメノ青興陶園」。1892(明治25)年に開窯し、1989(平成元)年にはいち早く観光客が直接砥部焼を見て、触れ、購入できる場として販売店をスタートさせました。
ウメノ青興陶園の器はシダ紋や青興唐草など、身近な植物を描いた素朴で懐かしい絵柄が多く、古き良き日本の食卓から現代の日常まで優しくなじむ風合いが魅力です。砥部焼の青は、落ち着きや安定を促す色として、日々の食事をゆっくりと味わうために適した色ともいわれているとか。とろりとした釉薬仕上げの器は、口当たりの良さも特徴のひとつ。日常使いを目的とし、うっかり落としても割れにくいという安心感もうれしいところ。

売り場には普段使いの茶碗や皿のほか、昔の暮らしの営みを伝える片口や盃などが所狭しと並べられており、どれを買おうか迷ってしまいますね!
2階建ての広い販売スペースには、ウメノ青興陶園のオリジナル商品のほか、若手陶芸家集団「もぐらの窯」の作品たちも並びます。


昔ながらの登り窯を使って焼かれる器は、不思議なぬくもりを含んだ色味と、それぞれの作家の個性が光る伝統とモダンが調和した逸品ばかり。
そしてこの窯元のもう一つの見どころは、窯と煙突が織り成す、砥部焼の歴史を感じる風景です。


店内の窓からは「陶板の道」と砥部の町並み、そして春にはウメノ青興陶園の名の通り梅の古木が咲き誇り、まるで古くから時間が止まったかのような静けさに包まれる空間。砥部焼が素朴な暮らしとともに続いてきたことを、まずはこの景色から教えてもらえる。そんな気持ちになれるスポットです。
ウメノ青興陶園
まとめ|砥部焼をおしゃれに使って楽しむ!絵付け・ろくろ体験と窯元巡り

砥部焼といえば伝統的な青と白のシンプルなデザインを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実際に訪れてみると、その多様な表現や、現代の暮らしに寄り添うおしゃれなデザインの進化にはっとすることがたくさん。

今回ご紹介したモデルコースは、砥部焼を「見る」「学ぶ」「作る」「使う」の全てを体験できる、充実した1日プランです。歴史とともに生きる職人の手仕事を感じながら、窯元巡りで自分だけのお気に入りの砥部焼を見つけ、実際に日常に取り入れる楽しさを感じることで、砥部焼がより身近な存在に。
旅の記念にもなる絵付けやろくろなど焼き物体験に興味がある方はもちろんのこと、「特別な器で生活に彩りを添えたい」「歴史とアートを同時に感じたい」 という方にもおすすめです!

砥部焼の窯元を巡りながら、砥部焼が息づく町の美しさも堪能できる1日。町全体が焼き物の魅力に包まれたこのエリアで、日常を彩るお気に入りの砥部焼を見つけてみませんか?
砥部焼の魅力巡りモデルコース
- 10:30〜11:30
砥部町陶芸創作館で絵付け体験
(所要時間 60分) - 11:40〜12:40
陶房遊カフェ Cafe stand tOtでランチ&買い物
(所要時間 60分) - 12:50〜13:50
東窯で買い物
(所要時間 60分) - 14:00〜15:00
陶板の道・陶祖ヶ丘を散策
(所要時間 60分) - 15:10〜16:10
ウメノ青興陶園で買い物
(所要時間 60分)