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冬こそビール!香川県のおすすめクラフトビール5選
独自の香りや味わいを楽しめる「クラフトビール」の人気が高まっています!
クラフト(craft)とは手工業・工芸という意味で、クラフトビールは小規模なブルワリー(醸造所)が造ったビールのこと。
ビールといえば「夏の飲み物」というイメージが強いかもしれません。しかし、冬に暖かい室内で飲むビールは「こたつで食べるアイスクリーム」のように、夏とは違う味わいがあります。
この記事では、香川県のクラフトビールが楽しめるスポットを5つご紹介します。
目次
ユニークなネーミングが魅力の「しろすずめ/ビールルームとりかご」
「しろすずめ」は香川県高松市にあるクラフトビール醸造所です。
醸造士の村石啓さんは、静岡県のビール醸造所「ベアードブルーイング」で醸造士として9年間従事した後、2020年に自家ブランド「しろすずめ」を立ち上げました。
クラフトビールの醸造工程は醸造所ごとに個性があります。
しろすずめでは、よりまとまりのある味わいに仕上げるため、発酵後の低温熟成にしっかりと時間をかけているそう。
しろすずめのビールは、名前がユニークなことも特徴!
例えば「くらげのほね」。こちらは、ビターチョコレートを思わせる香りと、オレンジやライムのようなフルーティーさが楽しめるスタウト(黒ビールの一種)です。
他にも「すずめラガー」や「洗濯日和」など、個性的な味わいをイメージさせるネーミングのクラフトビールが多数あります。
醸造所に併設しているビールルーム「とりかご」では、自社醸造製品を含む最大5種類のクラフトビールを味わうことができ、テイクアウトも可能です。
*クラフトビールのラインアップは時期によって異なります。
しろすずめ/ビールルームとりかご
潤いをもたらす恵みのビール「OHLOY BREWING」
「OHLOY BREWING (オーロイブルーイング)」は、香川県高松市を拠点に全国販売を行っているクラフトビールブランド。
「クラフトビールを軸に人、地域、世の中に潤いを」のスローガンのもと、2022年より活動しています。
店名の「オーロイ」 とは、香川の古い方言で「恵みの雨」という意味だそうです。
現在は自身の醸造所を持たない「ファントムブルーイング」として、クラフトビールを製造しています。
「Yoreh(ヨーレイ)」は、「華やかな恵みの雨」をイメージしたクラフトビール。
セゾン酵母らしいフルーティーさとかすかなスパイス感、ホップによる華やかさとトロピカルな香りが、絶妙なバランスで調和しています。
乾季の終わりを告げる最初の雨を意味する「Yoreh」の名の通り、飲めば明るい気分になれるような味わいです。
「dan° Beer(ダン ビール)」は、山椒とユズの風味を潜ませた低アルコールのラガービールで、なんと「餃子専用ビール」として生まれた商品!餃子好きな方にとっては見逃せませんね。
高松市に構えているタップルーム・ボトルショップ「OHLOY STORE」では、クラフトビールの他にも8タップの樽生ビールや各種ビール(缶・瓶)を販売しており、店内でも楽しめます。
ソフトドリンクを提供するカフェとしても営業していますので、近くに来た際には気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?ビール好きの仲間が見つかるかもしれませんよ!
OHLOY BREWING
仕込みごとにナンバリングをするこだわり!「久福ブルーイング本島」
「久福(きゅうふく)ブルーイング本島」は、瀬戸内の小さな島「本島(ほんじま)」で、久保田さんご夫婦が営むビール工場。
島ならではの豊かな土地の恵みを生かして丁寧に造られたビールには、多くのファンがいます。
「この瞬間にしか造れない特別なビールをお客様へ」というのが久福ブルーイング本島のコンセプト。
ビールは発酵食品の一種であるため、同じレシピでも季節や天候、酵母の働きや仕込む環境などによって、出来上がりの味がそれぞれ違うのだそうです。
久福ブルーイング本島のビールには「オレンジ色のタグ」が付いています。タグに書かれた番号は、バッチ(仕込み)ごとのナンバリング。
醸造開始から番号を重ね、過去には欠番した(商品としての出来栄えに納得がいかなかったため)バッチもあるのだとか!
こだわりのクラフトビールは、インターネットでも注文することができます。
久福ブルーイング本島
オリジナリティーあふれる多様なビール「SETOUCHI BEER」
「SETOUCHI BEER(せとうちビール)」は、香川県高松市のクラフトビール醸造所「せとうちブルワリー」のビールブランド。
地元高松の水を使用し、ドイツ産やイギリス産の麦芽を原材料にしています。瀬戸内海のカラッとした気候に合う飲みやすさが特徴です。
定番商品の「SETOUCHI IPA」は、淡いモルトの香ばしさとホップの苦味、シトラスなどのフルーティーなフレーバーがブレンドされた、飲み心地の良いビール!
ちなみにIPA(インディア・ペールエール)とは、ビールの種類のこと。大量のホップを使うため香りや苦味が強く、アルコール度数が高めとなっています。
他にも、せとうちブルワリーには「釜玉バターうどんHAZY IPA」や「すだちうどんHAZY SOUR IPA」など、うどん職人さながらのこだわりが詰まったビールがあります。
「モルト」や「アロマホップ」を「バター」や「だし」に見立てているそう…。「うどん県」として知られる香川県ならではの商品ですが、一体どんな味がするのでしょうか?ぜひご自身で確かめてみてください!
醸造所にはボトルショップ&タップルーム「リバーサイド351」が併設されており、ここでビールを購入することができます。
*ボトルショップ&タップルームの営業日・時間はInstagramをご確認ください。
SETOUCHI BEER
- 香川県高松市松島町3丁目5-1(「リバーサイド351」ボトルショップ&タップルーム)
- 087-805-3875
- あり
- https://setouchi-beer.com/
- https://www.instagram.com/setouchi_beer/
- https://x.com/ship_setouchi
- https://www.facebook.com/people/Setouchi-beer/100082954886304/
心を解き放つ「MIROC BEER」
「MIROC BEER (ミロクビール)」は、香川県丸亀市に位置する個性的で魅力的なビール醸造所です。2016年の設立以来、「心を解き放つ」というスローガンのもと、情熱を込めてクラフトビールを醸造しています。
この醸造所の特徴は、パブが併設されていること。「MIROC BREWERY(パブの名称)」では、MIROC BEERで醸造された新鮮なビールをその場で楽しめます。地元の特産品であるうどんを原料に使用したIPAなど、ユニークで多様なビールがそろっているので、飲み比べを楽しむのも一興です。
パブでは、フィッシュ&チップスやピザ、ステーキなど、ビールに合う本格的な料理も提供されています。ビールを飲む手が止まらなくなりそう…。お好きなビールと一緒にいただくのはもちろん、お店がおすすめするペアリング(相性が良いビールと料理の組み合わせ)を試してみるのもいいですね!
電気機器メーカーが立ち上げたビールブランド「Quad K Beer」
併せてご紹介したいのが、「Quad K Beer(クアッドケイビア)」。MIROC BEERにて醸造されているクラフトビールのブランドです。こちらを立ち上げたのは「四国計測工業株式会社」という電気機器メーカー。ビールとは縁が遠そうと思った方も多いのではないでしょうか?
立ち上げのきっかけは、同社が開発した「熟成促進装置」。この装置の新たな可能性を追求する中で、「ビールの原料であるホップを熟成するとどうなるのか?」と社員さんがアイデアをひらめいたそう。熟成が進むことでホップの苦みが低減し、まろやかな味わいが特徴のクラフトビールが生まれました。
セゾン酵母の華やかな香りが特徴的な定番品「あしたのセゾン」や、熟成ホップで実現したまろやかな飲みやすさが魅力のビール「mucaca(ムカカ)」(期間限定)などがあります。
MIROC BREWERY
まとめ
今回は、香川県で醸造されているクラフトビールのブランドや、飲食・ショッピングを楽しめるタップルーム・ボトルショップなどをご紹介しました。
醸造所によって味わいが異なるクラフトビールには、大規模な工場生産のビールとは違う魅力があります。
おしゃれで特別感があるクラフトビールは、お土産や贈り物にもぴったり!
ぜひ、この冬に飲み比べをしてみてはいかがでしょうか?